東京マラソンナビ 第3回 レースに必須のウェア&グッズ紹介

青山剛

スタート時には「透明の雨合羽」が役立つ

【スポーツナビDo】

 また、スタート地点で「約1時間待たされる」ことを知らない初出場の方が多くいます。手荷物を預けた後、スタートの約1時間前に各スタートブロックへ入らなければいけません。先ほどの目標タイム別おすすめウェアは、あくまでも走っている最中に適しているだけで、レース前にそれだけでは当然冷えてしまいます。そこでおすすめなのは「透明の雨合羽」をウェアの上に着て、寒さをしのぐことです。

 お気に入りのジャージなどをレースウェアの上に着てスタート地点に来てしまうと、脱ぎ捨てることができません。しかし100円ショップの雨合羽なら、スタート後に気兼ねなくごみ箱へ捨てることもできます。ここで大事なのは「透明である」ということ。ゼッケン番号が透明でないと見えないので、気をつけて下さい。
 プラスアルファとして、この時期は空気も乾燥もしていて、ランニングウェアのような化学繊維だと、男性は乳首が擦れるいわゆる「乳擦れ」を起こします。これは、結構見落としがちですが、ひどい方になると血がにじみ走るどころではなくなりますので、事前に絆創膏や女性用のニップレスを貼って走るようにしましょう。

エネルギージェル、補給食……レース中に必須のグッズ

【スポーツナビDo】

 さて最後に、レース中に持っていくべきグッズとは……
・ランニング用ウェストバック
・エネルギージェル(完走目標時間×個数)
・ほかに補給食など

になります。

 また、あると役に立つグッズは……
・ワセリン(ワキ擦れ、乳擦れ時に塗る)
・携帯電話

です。
 以前も30キロの壁=90分の壁で、それを乗り越えるにはエネルギー補給が大切だと紹介しました。よって、この持ち物の中で一番大事なものがエネルギー系ジェルです。しっかり計画的に補給しましょう。

 マラソン初挑戦の方からは「水は持っていった方がいいですか?」という質問がとても多いです。東京マラソンでは数キロごとに給水所があり、そこにはお水・スポーツドリンクがあるので「重たい水」は置いていきましょう。食べ物もありますが、たまに品切れにもなっていますので、やはりエネルギー源は各自で持っていきましょう。

 スタートまでの待ち時間に給水したいと思いますが、今年からテロ対策などで持ち込み制限がありますので、十分に注意事項を読んでおいてください。

 実際に参加するランナーの皆さんは2月19日〜21日の間に、大会受付会場の東京ビックサイトに行くと思います。そこでは例年「東京マラソンエキスポ」が開催され、数々のスポーツメーカーや協賛企業がブースを出展しています。今回ご紹介したウェアやグッズも会場で数多く販売しており、お買い物をすることもできるので、慌てずに当日までに準備しておけば大丈夫です。

 さあ、備えあれば憂いなし!で、東京マラソンを快適に走りましょう!

参考資料:「青山剛のスイッチ・ランニング(高橋書店)」(1月5日発売)
Amazonランニング実用書部門、1位獲得! 初心者〜初級者が正しい手順でランニングを上達していけるメソッドが満載です!

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著者プロフィール

元プロトライアスリート。大学時にプロ活動を開始し、1999年世界選手権日本代表に選出される。その後トライアスリート中西真知子選手のコーチとなり、指導者としての活動をスタート。同選手を2004年アテネ五輪出場に導く。現在は、ランニング、トライアスロン、クロストレーニングのコーチとして競技者から初心者、子供、タレントまで幅広く指導。著書に『ランニング・コアメソッド』『DVDパーフェクトストレッチ100』など多数。(社)日本トライアスロン連合強化チーム・指導者養成委員 元日本オリンピック委員会・強化コーチ

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