瀬古利彦氏の東京マラソン攻略指南! 市民ランナーに熱血レッスン

スポーツナビDo

体を温めることの大切さ

この時期のマラソンは体を冷やしては絶対ダメ――防寒対策を特に力説していた 【スポーツナビDo】

 さらに、この時期のマラソンで着用するウェアに関して「アームウォーマーなどで体を温めた方がいい」と瀬古総監督。今年の箱根駅伝でも駒澤大学の5区・馬場翔大選手が低体温症であわやリタイアの危機になったが、「箱根の山も東京マラソンもいっしょ。ナメちゃいかん! 特に3〜4時間以上でフルマラソンを走る人は体を温めて走ることを考えないと」と、防寒対策の大切さを訴えていた。
 また、マラソン前のウォーミングアップについては「交感神経を優位にするためにウォーキングなどで体を温めてください」と柴田選手。むしろ、3〜4時間以上で走る人にとっては「走る前からあんまり動いちゃうと最後までもたないから、あまりウォーミングアップはしなくてもいい」と瀬古総監督は付け加えた。

手取り足取りフォームチェック

芝公園で実技レッスンを開始 【スポーツナビDo】

 サロンでの講座が終わると、場所を東京タワーふもとの芝公園に移しての実技レッスンを開始。アップで軽くジョギングした後、特に走る上で体幹、体のバランス、姿勢が大事であることから、体幹や体の軸を真っすぐにするトレーニングを中心に行われた。この中では、柴田選手はもちろん、瀬古総監督もひとり、ひとりに手取り足取りの指導。レッスンの最後に行われた各参加ランナーのフォームチェックの際にも、瀬古総監督が参加ランナーといっしょに走りながら、身振り手振りを交えて熱心に指導していた。

【スポーツナビDo】

【スポーツナビDo】

体幹、体のバランス、姿勢に重点を置いたメニューが行われた 【スポーツナビDo】

【スポーツナビDo】

 レジェンドランナーから直接受ける熱血指導に、この日参加したランナー26名も大感激。今年の東京マラソンが初めてのフルマラソンだという女性は「すごく不安だったので、とにかく参考になることだったら何でも学びたいと思ってこのクリニックに参加しました。瀬古さんから直接色々なことを教えていただきましたし、今はもう大丈夫!と思っています(笑)。本当に貴重な時間でした」と、フルマラソン完走へ自信がついた様子だった。

レッスン後半では瀬古総監督がランナーひとり、ひとりに手取り足取りの熱血指導 【スポーツナビDo】

「自分を信じる、これが一番大事」

最後は参加ランナーとの質問タイム 【スポーツナビDo】

 クリニックの最後には、各参加ランナーからの質問に1つずつ答えた瀬古総監督。「残り2週間ぐらいになったら、20キロとかの長い距離は走らない方がいい。疲れが残っちゃいますからね。普通の練習で大丈夫」と、これからレースまでの練習メニューのアドバイスを送ると、「走っているときは自分を信じるしかない。諦めたら終わりです。とにかく、自分を信じる、これが一番大事です」とエールを送った。
 なお、「ラブスポ東京」では東京マラソン前日の2月21日まで、『東京マラソンウィーク企画』として、マラソンにまつわる様々な講習を開催。東京マラソンに出場するランナーはもちろん、それ以外のマラソン大会に出場するランナーにとってもタメになるイベントが行われている。

(取材・文:森永淳洋/スポーツナビ)

2/2ページ

著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント