ロボットがスイング指導!? 米発ゴルフの新トレンド ゴルフなう 第9回

北村収

【北村収】

 業界関係者が集まり、その年の商品の最新動向や今後の展開などが把握できる見本市。テレビのニュースでも取り上げられる車や家電製品が有名だが、ゴルフでも日本をはじめ、世界各国で見本市が開催されている。中でも世界最大級と言われるのが、毎年1月末に米フロリダ州オーランドで開催される「PGAマーチャンダイズ・ショー」。最新クラブやボールだけでなく、ゴルフというスポーツの、新たな楽しみ方の提案ともいえる商品が数多く紹介されていた。

 ちなみに表紙の写真は「QuietKat」という電動バイク型のゴルフカート。こんな乗り物で、芝生の上を走り回るだけで気持ち良さそうだ。コアな情報はゴルフ専門メディアにお任せするとして、本連載では「え! こんなゴルフあり?」と思っちゃう“新”情報や“珍”情報を紹介する。

プレーだけでなく移動も楽しむ時代!?

 初日に開催されたデモデー(試打会)。なんと外周1キロ以上もある円形の巨大な練習場が会場で、360度どこからでも中心に向かって打つことができるというスケールの大きさだ。

会場を「i−Go Orlando」の電動カートで移動していた女性たち 【北村収】

 筆者が試打をしながら歩いていると、一人乗りの電動カートに乗って楽しそうに遊んでいる女性2人組と出くわした。「ゴルフの見本市で、なぜこんなものがあるのか?」と思ったが、よく見るとゴルフバックを搭載できるスペースがあり、どうやらラウンドの際に一人乗りの電動カートとして利用するようだ。一人乗り電動カートは数多くの種類があり、これらのブースが集まっているエリアでは、来場者が運転を楽しみ、まるで遊園地のカート乗り場の様相だった。

曲がる時にはスノーボードのように荷重をかけて乗る「GOLFBOARD」 【北村収】

 ゴルフプレーのお供はカートかキャディーが一般的だが、以前本連載でも取り上げたセグウェイでのラウンドのように、日本のゴルフ場にさまざまな“乗り物”が登場するかもしれない。

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著者プロフィール

タイガー・ウッズがプロ入りした1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ(ALBA)編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに就任。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。松山英樹が日本人初のマスターズ表彰台に立った2011年4月に独立。2011年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙媒体、Web、ソーシャルメディア、さらにはEコマースの企画運営も行うゴルフ編集者兼ゴルフWebディレクターとして、ゴルフ関連の仕事に従事。ゴルフを気軽に家族で楽しめる環境を日本で実現していくのが夢。まずは自分自身、家族ゴルフを楽しんでいる

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