楽しく手軽なニュースポーツ 「松原渓のスポーツ百景」

松原渓

都内でニュースポーツが体験できる場所は……

鉄球を投げてビュットに近づけるペタンク 【松原渓】

 江東区にある辰巳の森海浜公園では、8種類のニュースポーツが体験できる。しかも、1競技あたり150円/1時間でプレーし放題と、とってもお得。体験できるのは、マレットゴルフ、ディスクゴルフ、グランドゴルフ、パターゴルフ、ガーデンゴルフ、ペタンク、シャフルボード、フリーテニスの8種目。

 今回は、この中から3つの競技を体験してみた。

・ペタンク
 個性的な響きを持つペタンクという競技は、フランス発祥の球技で、南フランスの方言「ピエ・タンケ(両足をそろえて)」に由来するそうだ。当初のイメージは「砲丸投げ」だったけれど、持ってみると重さは約700gで意外と軽い(一般的には650〜800g)。ルールはカーリングに似ている。金属製のボールをビュットと呼ばれる木製の小さな玉に向かって交互に投げ合い、より近づけることによって得点を競う(最低競技人数:2人)。

 玉の投げ方は下投げと上投げがあり、ゴロで転がしたり、上から垂直に落とす方法などの戦術もある。私は下投げが合っているようで、3回目でビュットに当たった! 慎重に的を狙うという点で、縁日の輪投げと重なるところがあった。

戦術も考えながら…… 【松原渓】

肩に力が入ってます(笑) 【松原渓】

・パターゴルフ
 パターだけで打ち進めるゴルフ(最低競技人数:1人以上)。辰巳の森海浜公園内のコースは、規模は小さいものの9つのコースがあり、傾斜が緩やかな斜面や小さな池もある。ゴルフコースのミニチュアの中にいるようで、初心者にも優しいし、小さいお子さんのいるファミリーには嬉しいスポットだろう。ちなみに、この公園内ではパターゴルフを含めて5つのゴルフ競技を体験できるので、ゴルフ好きにはたまらないかも?

左:ディスクゴルフのゴールはこんな感じ/右:フライングディスク 【松原渓】

・ディスクゴルフ
 フライングディスク(円盤)を何投でゴールに入れるかを競うゲーム(最低競技人数:1人以上)。ルールはゴルフと同じだけれど、ゴールは上の鎖に当てるとカゴに入る仕組みになっており、バスケットに似ている。

 ただ、このフライングディスクを投げるのが難しい! 風や投げ方、カーブのかけ方で、まったく違う方向に飛んでいってしまう。コツをつかむと、徐々に狙えるようになって楽しくなる。“マイディスク”を何枚も持参して、1人で投げに来ている人も多かった。投げ方がうまいと本当にカッコイイ!! ディスクもさまざまなデザインのものがあるので、形から入るのもありだろう。団体でも個人でも楽しめるスポーツで、これはハマりそう。

老若男女が楽しめる競技ばかり

今回は自転車で行ってきました! 【松原渓】

 実際に体験してみた感想としては、頭を使う競技が多い反面、どの競技もそれほど体力を消耗しない。体力は必要としないけれど、身体を動かすことでリフレッシュ感は得られる。そういう意味では老若男女が楽しめる競技ばかりだ。

 健康維持やコミュニケーションの場としても、こういった公園などの施設が果たしている役割は大きいなぁと実感した。本家のゴルフやテニスに比べてもお金がかからず、手軽に始められるのも嬉しい。

 私が訪れたのは平日の昼だったので比較的空いていたけれど、休日は混雑が予想されるので、比較的早い時間が狙い目かもしれない。朝からグランドゴルフをしに来ていたご年配の男女のグループは、レジャーシートとお弁当を持参して、レクリエーションを満喫していた。
 他のニュースポーツで気になっているのは、サイクルサッカー(自転車を立ち漕ぎしながら、前輪でパスやドリブル、シュートをして得点を競い合う)や、スノーホッケー(ミニスキーのようなものに乗って、スティックを持ち、ボールを相手ゴールに入れ得点を競う)など。氷上ではなく、カーペットの上で行うカーリングと言われる「ユニカール」にも挑戦してみたい。

 また、これまでユニークなスポーツといえば個人的には「カバディ」(一息で「カバディ、カバディ……と言い続けながら、制限時間の中で攻守を繰り返し得点を競うチーム対抗スポーツ)がその筆頭だった。それが、今回いろいろ調べてみると、カナダ出身のスポーツで「オムニキン!」とかけ声をかけながら、3チームで競い合う「キンボール」という競技もあるという。これはぜひ見てみたい。

 実は、私の身近なところでも、比較的新しく、じわじわと広まりつつある競技がある。その競技とは……次回をお楽しみに!

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著者プロフィール

サッカー番組のアシスタントMCを経て、現在はBSフジにて『INAC TV』オフィシャルキャスターを務める。2008年より、スポーツライターとしての活動もスタート。日テレ・ベレーザの下部組織であるメニーナのセレクションを受けたことがある。『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一先生が監督を務める女子芸能人フットサルチーム「南葛シューターズ」にて現在もプレー。父親の影響で、幼少時から登山、クロスカントリー、サイクリングなど、アウトドア体験が豊富。「Yahoo!ニュース個人」(http://bylines.news.yahoo.co.jp/matsubarakei/)でも連載中

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