センバツ出場校決定!注目選手を紹介 紫紺の優勝旗は誰の手に!?
県岐阜商・高橋、巧みな投球術も楽しみ
プロ注目の右腕・高橋純平は今回のセンバツが初の甲子園。巧みな投球術を披露できるか? 【写真は共同】
昨年暮れから、プロ野球各球団のスカウト会議で度々話題として取り挙げられているのが、県岐阜商高(岐阜)の右腕・高橋純平(2年)だ。183センチ、76キロの体格を生かした直球は最速152キロを計測する。昨年秋のドラフト会議直後に行われた東海大会準決勝を視察したスカウトからも、「今年(14年)のドラフトにかけても1位になっていた」という声が聞かれるほど、その素質に熱視線が注がれている。
高橋が入学した13年4月は、直前の選抜大会でベスト8に進出した強いチームだったが、すぐにベンチ入りを果たした。5月の東海大会ではリリーフ登板ながら145キロをマークするなど、1年生離れしたピッチングを見せた。ただ、左足を疲労骨折した夏以降は苦しむことになる。1年秋は県大会2回戦で敗退、2年夏も準決勝で敗れ甲子園出場を逃した。
だが、主将となった昨年の秋。それまでは見え隠れしていた力みが見られなくなった。東海大会では2試合連続で完封。準決勝のいなべ総合高(三重)戦でも、終盤までゼロ行進の展開だったが、接戦を楽しむように笑みを見せていた。スピードを抑え、打たせて取る投球術も向上している。「152」という数字が際立ちはするが、それにとらわれることのない巧みな投球術を甲子園では楽しみにしたい。
1球の質が高い奈良大付・坂口
最大の武器は直球と変化球それぞれに意図を持って投げていると読み取れる制球力だ。大阪体育大学で上原浩治(レッドソックス)とバッテリーを組んでいた田中一訓監督に直接、球を受けてもらうこともあるという坂口。昨年春の県大会で智弁学園に打ちこまれた後は、スライダーを磨き、夏が終わってからは直球の質を上げることにこだわって練習を重ねてきた。「大舞台は大好きです」と胸を躍らせる春。1球、1球の質と投球の意図に注目してほしい。