震災20年目の競馬 乗峯栄一の「競馬巴投げ!第90回」

乗峯栄一

真冬の重賞、何とか無事な競走を

[写真6]ダコールは今では“厩舎キャプテン”だ 【写真:乗峯栄一】

 そんなことで、日経新春杯だ。真冬の重賞であり、メンバーはそろったが、その寒さゆえ、古くはテンポイントなど故障発生も多い。何とか無事な競走をやって欲しい。

[写真4]はサトノノブレス(池江厩舎)。有馬記念は見せ場なく終わったが、その前の金鯱賞はいい走りだった。巻き返しなるか。

[写真5]タマモベストプレイ(南井厩舎)。昨年秋は京都大賞典2着など充実をうかがわせた。

[写真7]アドマイヤデウスは昨年ダービー以来の出走 【写真:乗峯栄一】

[写真6]はダコール(中竹厩舎)。この写真は古く3歳春のものだ。なぜこんな時期の写真を出すかというと、となりにシェイク・モハメド所有の同期生デボネアがいたからだ。デボネアはダービー出走となり「モハメド殿下は見に来るのか?」「デットーリがこのデホネアのためだけにダービー騎乗するらしい」と大変な話題になった。となりを見るとこのダコールがいたが、何だか寂しそうに見えた。しかし、いまでは丈夫で、いつもコンスタントに走るダコールの方が“厩舎キャプテン”として頑張っている。競走馬にも浮き沈みがある。

[写真7]はアドマイヤデウス(橋田厩舎)。昨年ダービー以来の出走となるが、昨春ダービーまでの経過はいい勢いだった。冬から春にかけて強いのかもしれない。

[写真8]はハギノハイブリッド(松田国厩舎)と松田国調教師だ。昨年菊花賞以来の出走になる。

ハギノハイブリッドが心機一転

[写真8]ハギノハイブリッドの豪脚が忘れられない……ここで心機一転だ! 【写真:乗峯栄一】

 久々出走の馬も多いし、年齢も色々なところが集まって混戦だが、ハギノハイブリッドを推したい。ダービーも菊花賞も大敗だったが、ダービー前の京都新聞杯では淀2200で、サウンズオブアースやガリバルディらを豪快に差しきった。あの脚が忘れられない。菊花賞大敗から時間をおいて心機一転が見られるのではないかと思う。

 ハイブリッドの単。三連単ハイブリッド(2)固定、ヒモにサトノ、タマモ、ダコール、デウス、あと昨秋好調のトウシンモンステラ、そろそろ走りごろのフーラブライドをくわえて6頭。(2)固定・ヒモ(9)(7)(14)(4)(18)(5)ボックスの30点でいく。

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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