カノ、ハーパーらMLBスターに注目を 日米野球で侍ジャパンが激突
怪物・プイグ、悪役キャラのようなスケール
昨年6月のメジャーデビューから一気にスター選手の仲間入りを果たしたプイグ。スピード、パワーともメジャーレベルを突き抜ける 【Getty Images】
スイングスピード、打球の飛距離、鉄砲肩といったすべての長所がメジャーレベルでも飛び抜けている。無鉄砲に暴走したり、他の外野手の守備範囲の打球も取りに行ったりといった欠点もどこかフィクション的。現実離れしているという意味では今回のロースターでもNo.1で、その怪物の動きから日本のファンも一瞬たりとも目を離すべきではない。
祖母の故郷に立つ、日系右腕ガスリー
ガスリーは今季ロイヤルズ快進撃に大きく貢献。ワールドシリーズまで戦った自己最高のシーズン、その最後は祖母の故郷で締めくくる 【Getty Images】
モルモン教の布教活動でスペインに駐在していたこともあるという変わり種。母型の祖母が日本人だけあって、顔つきには東洋人の面影が残る。ワールドシリーズではジャイアンツのトラビス・イシカワとシリーズ史上初の日系人対決を演じ、少々ユニークな歴史を刻んだ。
メジャー10年目にして初のプレーオフ進出、ワールドシリーズ第7戦で先発、日米野球のメンバーにも選出……ガスリーにとって2014年が自己最高のシーズンだったことは間違いない。初対面の記者とも爽やかにあいさつを交わす好漢は、豊潤の1年の最後に、祖母の故郷でどんなピッチングを見せてくれるのだろうか。