梅野源治「レベルの高い相手にも勝てる」=日本人初のWBCムエタイ王座奪取に挑戦
日本人初となるWBCムエタイ世界王座に挑戦する梅野 【t.SAKUMA】
相手は距離を取るテクニシャン
梅野の相手は80戦59勝17敗4分の戦績を誇るテクニシャンのジョムピチット 【(C)NJKF】
今はジョムピチットですけど、前はマァピチット(Mapichit)っていう名前でやっていて、トレーニング映像とかも結構出て有名な選手だったんです。ラジャで1年前にフェザー級のチャンピオンにもなって、最初は名前が違うし、戦い方・タイプも変わっていたから同一人物だと分かりませんでした。
――そんなにガラリと変わったのですか?
マァピチットの時は首相撲専門みたいに、ずっと首相撲で来る感じだったんですけど、今はもうテクニシャンで首相撲はほぼやらないです。距離を取ってミドルキック、全く戦い方が違っていました。ただ、距離を取ってきれいに戦うタイプの選手なので、相性的にはいいのかなっていう感じがします。
――基本的に何でもできるのがムエタイ戦士だとは思いますが、そんなに戦型・タイプがガラリと変わってしまうこともあるんですね。
たしか以前はシッソンピーノンで、そこからチュワタナにジムを移籍しているので、そこで変わったのかなと思います。シッソンピーノンの時のミットは組んでヒザが多かったんですけど、チュワタナはフィームー(テクニシャン)が多くて首相撲の選手は少ないと思うので、そういう風に教えられたのかもしれません。あと、チュワタナジムだとラジャダムナンで戦うことが多いと思うんですけど、ラジャダムナンだとテクニシャンが有利というか、ガンガン前に来るファイタータイプよりテクニシャンの方がジャッジが高く評価してくれるんです。だから、そういうこともあってああいう風に変えたのか。そこら辺は分からないですけど。
ガンガン来る相手よりやりやすい
そうですね、ガンガン組みに来られるより、今は待って相手が来たところにミドルキックを合わせていくっていうスタイルだと思うんですけど、そういう風に待ってくれている方が見てくれてる分こっちのフェイントに引っ掛かりやすいと思うんです。逆にこの前のシントンノーイみたいにガンガン前へ来る選手だと、フェイントもそこまで見てくれないと言うか。自分のペースでどんどん前に来るので、こっちの攻撃が当たり辛いなっていうのがあるんですけど、今回は見てくれるので、そういった意味では自分のペースでガンガン前に行きながら、フェイントも引っ掛かってくれるんじゃないか、やりやすいかなって思います。
――対戦相手が二転三転する事態がありましたが、改めて今回の試合への意気込みをお願いします。
改めて試合を見たんですけど、ミドルやパンチの1発が重いっていう分かりやすい強さではなく、やっぱりテクニックがすごくて、うまさに長けた選手です。この前まで相手だったヨックウィッタヤにも勝っているし、今ルンピニーの3位になっているムアンタイっていう選手に130ポンドのスーパーフェザー級契約で勝ってます。でも、このレベルに来たらもうどの選手も強いので、その高いレベルの相手に勝てるようトレーニングをしてきているし、今回も相手が変わったから焦るとか、そういうことは一切ありませんでした。もう誰が来てもいいよう日頃から練習しているし、結局タイプ的にもヨックウィタヤもフィームーで今回の相手もフィームー、テクニシャンの選手でベースはそんなに変わることはありませんでした。トレーナーが言うアドバイスを聞きながらこのまましっかり練習していけば勝てると思うし、大丈夫です。
対戦カード
11月15日(土)東京・後楽園ホール 開始17:00〜
<第1試合>
宇都宮城(VERTEX)
嶋田裕介(Bombo Freely)
<第2試合>
前田浩喜(CORE)
若野一治(誠至会)
<第3試合 NJKFフェザー級王座決定戦5R>
MOMOTARO(OGUNI-GYM)
大樹(ARENA)
<第4試合 NJKFスーパーウエルター級王座決定戦5R>
YETI(キングジム)
KEN(OGUNI-GYM)
<第5試合>
テヨン(キングジム)
大和侑也(大和)
<第6試合>
健太(E.S.G)
栄基(エムトーンジム)
<第7試合 WBCムエタイ日本統一ライト級タイトルマッチ5R>
宮越慶二郎(拳粋会)
高橋幸光(はまっこムエタイジム)
<第8試合 WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王座決定戦5R>
梅野源治(PHOENIX)
ジョムピチット・チュワタナ(タイ)
<第9試合 WBCムエタイ世界スーパーライト級タイトルマッチ5R>
[王者]サッゲターオ・ペットパヤタイ(タイ)
[挑戦者]大和哲也(大和)
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