左右田“K-1のレインメーカー”となるか「新しいK-1に興奮の雨を降らせたい」

K-1実行委員会

本家オカダも公認! 左右田は“新生K−1のレインメーカー”となるか!? 【(C)K-1実行委員会】

 23日、東京・三軒茶屋のK−1 GYMシルバーウルフにて、11月3日(月・祝)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される「K−1 WORLD GP 2014 〜−65kg初代王座決定トーナメント〜」で木村“フィリップ”ミノルと対戦する左右田泰臣が公開練習を行った。

 左右田はシャドーボクシングとパンチのミット打ちを3分1Rずつ公開。ミット打ちでは大宮司進トレーナーの持つパンチミットにワンツー、左フック、左右のアッパーとキレのあるパンチを打ち込んでいった。

「今は疲れが溜まっていて動くのがキツいですが、追い込みも終わって、あとは調整して疲れを抜くだけなので問題ないと思います」と現在のコンディションについて話した左右田。「僕はいつも自分の試合映像を見て、もし自分が自分と戦うんだったらどう攻めるかを考えます。そこで自分の弱点を考えて大宮司さんと相談しながらやっています。前回の試合で足りないと感じたフィジカルトレーニングに力を入れてやってきて、そこが変わったと思います」とK−1に向けてフィジカル強化に励んできたという。

“一人ワンデートーナメント”で準備万全

過酷な“一人ワンデートーナメント”で本番へ準備万全 【(C)K-1実行委員会】

 そして自身初のワンデートーナメントを前に「スタミナと気持ちが大事」という左右田が、自らに課した練習方法が“一人ワンデートーナメント”。試合と同じ3分3R延長1Rのスパーリングを相手を変えて1対3でやるというものだ。

「魔裟斗さんもワンデートーナメントだからといって練習の内容や追い込みは変えることはなかったと聞いていたので、自分も特に変えることはなかったです。ただ魔裟斗さんや大宮司さんの練習方法を聞いて自分的に違うなと思うところもあったので、K−1に向けて“一人ワンデートーナメント”をやってきました。これはシルバーウルフのメンバー3選手と3分3R延長1Rでやるもので、大宮司さんに判定してもらって、ドローだった場合は延長Rをやる。自分より重い階級の選手であれば山崎(陽一)さんや杉本(仁)、軽い階級では(戸邊)隆馬たちが相手でした」

 さらに「僕はトーナメントと同じように時間を空けながら、3人とスパーリングするのですが、相手は元気な状態でやる」と体力的にはトーナメント以上に過酷な条件。しかし左右田は「それでも体力的には問題なかったです」と話し「追い込み期間に必死に練習をやってきたので、KOだろうがフルラウンドだろうが勝つことに対してブレはないです。だから倒せるに越したことはないですが、KOかフルラウンド戦うかは気にしてないです。KOを狙って戦い方がぶれたらしょうがないので、僕は自分の戦い方をして結果を出したい」とワンデートーナメントでも自分を貫くと語った。

オカダも公認「木村選手には……特にありません」

 1回戦の対戦相手は木村“フィリップ”ミノル。KrushでKO勝利を量産しているトーナメント随一のハードパンチャーだが「今、僕は大宮司さん、ボクシングトレーナー、フィジカルトレーナーの3人に練習を見てもらっていて、今回から新しいボクシングのトレーナーについてもらうようになりました。ボクシングトレーナー2人に話を聞いたら『木村選手のパンチは強いけど……』と言うことは一緒でした。なのでそういう感じですね。(具体的には?)それは試合までとっておこうと思います」と木村とのパンチ勝負にも自信を持っている。

 21日に公開練習を行った木村が、記者会見やインタビューで新日本プロレスのオカダ・カズチカのフレーズを引用する左右田を「他のジャンルの選手の言葉を使って記者会見に出てくるなんて素人以下。本当にあれはダメ」と痛烈に批判した。これに対して左右田も「考え方が浅い」と切り捨て、真っ向から反論した。

「木村選手は僕の会見を見てオカダ選手の真似じゃないかって言っていましたが、そういう風にしか思えないのなら考え方が浅いなと。僕はオカダ選手本人の許可を得ている、オカダ選手の公認です。しかもただオカダ選手の言葉を使っているだけではなく、オカダ選手の言葉を使った上で自己表現しています。そういうところが分かっていないのかなと思います。

 また僕がオカダ選手の言葉を使うのは、僕のコメントでプロレスファンの人たちにも新しいK−1に興味を持ってもらいたいからです。ただ口喧嘩や挑発するだけだったら、今の格闘技ファンの人たちは喜ぶかもしれませんが、それだけ。僕は格闘技ファン以外の方たちを巻き込んで、新しいK−1に熱を生みたいと思っています。木村選手はまだそこまで見えてないですね」

 さらに「木村選手は木村選手で盛り上げてくれているので、いいことだと思いますが、僕とはやり方が違います」という左右田は「そういうことも全部ひっくるめて、木村選手には……特にありません」とやはりオカダばりの「特にありません」で木村へのコメントを締めた。

先輩・魔裟斗のように「新しい価値観を作っていきたい」

ジムの先輩である魔裟斗のように新しいK−1の顔となるか 【(C)K-1実行委員会】

 保持していたタイトルを返上して、K−1参戦を決意した左右田だけに新しいK−1で戦うことへの決意は固い。左右田はK−1で新しい価値観を作ると宣言する。

「例えば競技者として、その競技の世界一になることは素晴らしいことだと思います。でも万人に知っていただく舞台を作って、そこでチャンピオンになることも同じくらい素晴らしく、意味があることだと思います。それを(K−1 MAXで)やってきたのが先輩の魔裟斗さんだと思うし、ただ人を集めて一番を決めるのではなくて、僕は新しいK−1で新しい価値観を作っていきたいと思います」

 会見の最後にファンへのメッセージを求められると「会場のみなさんに興奮の雨を降らせて、空前絶後の秋にしたいと思います」と、やはり新日本プロレス&オカダ風にまとめた左右田。11月3日、左右田は“K−1のレインメーカー”になることができるか?
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