ワインとランニングを同時に楽しめる大会 伝統あるロードレースに参加!<前編>

南井正弘

俄然テンションが上がる!

オフィシャルブランドのブースやグッズの販売ブース、他のマラソンの宣伝ブースなどは屋外のテントで活動していた 【南井正弘】

 タクシーで1時間ほどをかけてポイヤック村のエクスポ会場へ。アシックスをはじめとしたオフィシャルブランドのブースやグッズの販売ブース、他のマラソンの宣伝ブースなどは屋外のテントで活動していたが、ゼッケンのピックアップや30周年のロゴが誇らしくプリントされた参加賞のTシャツ、ポスターなどの受け渡しは体育館のなかで行われた。

30周年のプリントが施された参加賞のTシャツはアシックス製の吸汗速乾性に優れた機能素材を使用。翌日の本番でもこのTシャツを着て走っていたランナーをチラホラ見掛けた 【南井正弘】

ゼッケン受け渡しのボランティアがヘンテコリンな帽子やマスクを付けるなど、フルマラソンにもかかわらず、あまり緊張感のない雰囲気。メドックマラソンはロードレースという側面とランとワインを同時に楽しむお祭りという2つの側面を併せ持つ 【南井正弘】

 優勝者には体重分のワインが商品として提供されるが、ほとんどのランナーは自己記録などのタイムを狙っていないために、会場内はかなりほのぼのとした雰囲気。これまでにニューヨークシティマラソン、ポートランドマラソンなど数々の海外レースに参加してきたが、最も緊張感がない。
 それでも走りながらワインを飲むという過酷なレースだけに、英語かフランス語の健康診断書の用意と、指定のフォームに医師のサインが必要だ。体育館を出て、モロッコのマラケシュマラソンのTシャツやエナジージェルなどを購入後、帰路に着こうとすると、出口付近に昨年の大会の模様を伝える写真入りバナーが掲示されていた。ブドウ畑のなかをランナーが走る写真を見ていると「こんな美しい風景のなかを走るのか!」という気持ちになり、俄然テンションが上がった。

<後編に続く>

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著者プロフィール

フリージャーナリスト。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツブランドのプロダクト担当として10年勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズを得意分野とし、『フイナム』『日経トレンディネット』『グッズプレス』『モノマガジン』をはじめとしたウェブ媒体、雑誌で執筆活動を行う。ほぼ毎日のランニングを欠かさず、ランニングギアに特化したムック『Runners Pulse』の編集長も務める

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