仏ジャーナリストの凱旋門賞展望=今こそ日本人騎手を再評価すべき時
トレヴの連覇、歴史的に見ても難しい
地元フランス人ジャーナリストが凱旋門賞を展望、日本馬をどう見る? 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
唯一、トレヴのトレーナーであるクリケット・ヘッドだけは、2013年の凱旋門賞の優勝馬である彼女が復活するという希望を失ってはいない。しかし、軽い脚部不安があったことに加え、去年に比べて斤量が増える。歴史的に見ても連覇はとても難しい。
ハープスターはもっとも危険な存在
海外勢にとって日本馬3頭で最も危険な存在はハープスターだ 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
ゴールドシップに関しては、少々世間から忘れられている感がある。前走でハープスターに敗れたうえ、スタートを失敗することもしばしばあり、これは凱旋門賞において許されないミスとなる。
さらに、ヨーロッパでは日本人騎手たちへの信頼があまりないということを忘れてはならない。確かな根拠があるわけではないが、ひとつの事実だ。しかしながら、ベルギー人の名騎手であるクリストフ・スミヨンでさえオルフェーヴルを勝たせることができていない。今こそ日本人騎手を再評価すべき時なのではないだろうか。