米国・独立リーグで秋を迎えた渡辺俊介 サブマリンの手応えとMLBへの思い
手応えをつかんだ米国1年目、目指す舞台は来年もメジャー
「中継ぎが楽しくて、手応えをつかんでいた時に先発が足りなくなった。仕方なく先発に戻ったという感じ(笑)。こっちは日本より先発と中継ぎの差が少ない。先発は中4日で投げるし、球数制限もあるから100球以上はあまり投げない。中継ぎもブルペンで準備したら必ず投げる。抑えやセットアップと同じような条件で投げられる。そうするとシーズン中の体のコンディションも作れる。どちらかというと先発に近い。だからどちらもスムーズにできました」
まずは独立リーグの舞台で結果も残し、手応えもつかんだ。メジャーの舞台も少しずつ見えてきた。
「メジャーリーガーとの対戦は正直、少ない。そこに通用しないとメジャーには呼んでもらえない。そこが自分自身、分からない部分。今ここで手応えをつかんでいるけど、『本当にこれでよいのか……』というのはずっと持ちながらやっている」
「ウインターリーグなど実戦を重ねていかないといけない。よりレベルの高いところでプレーしている打者と対戦をしていかないと、最後のところはつかめないんじゃないかな……。練習ではなく、試合の中でつかむというのが求められている」
日本球界復帰か?
そんな見出しが新聞紙上をにぎわしたこともあった。だが渡辺本人が目指しているのはあくまで野球界の「トップ・オブ・トップ」。
「何となくつかめつつあるのに、1年で帰国したらもったいない。まずは来年、メジャーのキャンプに挑戦することしか考えていない」
強い信念を持ち、挑戦を続けるサブマリンがメジャーのマウンドに立つ姿をぜひ見てみたい。