盛り上がる3人制バスケ国内最高峰リーグ 初代王者の行方は六本木のリーグ最終戦へ
日本各地で場所を選ばず無料で開催
クラブDJが大音量の音楽で会場を盛り上げる 【Photo:Atsushi Tokumaru】
試合は10分1本勝負で行われ、攻撃の制限時間は12秒、1ゴール1点でスリーポイントラインの外側からシュートを決めると2点が加算される。そして1チームが21点以上に達すると、その時点でノックアウト勝利が確定する。また、同点で10分を終えた場合は2点先取のオーバータイムとなる。
5人制のバスケットボールとはこうした基本ルールのほかに、開催場所についても大きな違いがある。5人制の公式試合は体育館、アリーナといった室内の施設内で行われるが、元々3×3はストリートで盛んに行われていた。そういった歴史も相まって、PREMIER.EXEでもさまざまな場所で大会が行われ、時に波の音が聞こえるビーチ沿い、また屋内でも体育館ではないショッピングモール内など、場所を選ばず実施されている。
最終戦で初代プレミア王者が決まる
ゴール前では激しい肉弾戦が繰り広げられる 【Photo:Atsushi Tokumaru】
現在ランキングトップのDIME.EXEは、オーナーが注目を集める異色のチームだ。現役の人気選手である岡田優介(NBLつくばロボッツ)にお笑いコンビ麒麟の田村裕、大西ライオンこと大西功ニの3人が共同オーナー。そして選手にはbjリーグを代表するシューターの蒲谷正之(横浜ビー・コルセアーズ)がおり、地元・横浜で行われた第4戦では大会MVPを授賞している。他にも、かつてJBLのパナソニックトライアンズでプレーしていた西塔佳郎、そして205センチの長身を武器に大学ナンバー1のビッグマンとして活躍した岩下達郎、平成26年度3x3日本代表候補に選出された根木大明とタレントが豊富だ。
2位で続くGC OSAKAは比留木謙司に、今季からNBL和歌山トライアンズに加入する飯島康夫、そしてbjリーグの大分ヒートデビルズに加入した坂東玲央と、新たにトップリーグへと活躍の場を移している選手らがいる。そしてGREEDYDOGは、国内3x3ランキング1位で6月にモスクワで行われた3x3世界選手権に日本代表として出場した落合知也、そして3x3では国内屈指の実績を残す三井秀機、211センチと今回のリーグで最長身のマシュー・カイルを擁する。
初代リーグチャンピオンには、10月に仙台で行われるFIBA 3x3 WORLD TOUR FINAL 2014に開催国枠での出場枠が与えられる。文字通り、日本から世界へと羽ばたくチャンスをつかむのは、どのチームになるのか。20日、最終戦の東京ラウンドが楽しみで仕方ない。