海辺で乗馬体験しよう!(2) 広い馬場で騎乗に挑戦

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動かない! 悪戦苦闘のスタート

10年ぶりの馬場乗馬に臨むN子サマ。うーん、動いてくれない…… 【スポーツナビDo】

 馬場での運動をスタートさせたN子サマとクラシックムードくん。ところが……数メートル程進んで迎えた最初のコーナーで脚がストップ。さらに、N子サマの指示とは違う方向へ進み、近くで見守っていたスタッフの村岡達夫さんのいる方向に戻ってしまいました。

よいしょ、よいしょ。「行きたい方向はどっち?」「こっち、こっち」……と、会話したかは分かりませんが、意志の疎通をはかるN子サマとクラシックムードくん 【スポーツナビDo】

 それでもなんとか再発進。さっきと同じ場所で脚がストップしましたが、今度は馬の自由にばかりはさせません。「こらえてー。手の力に頼り過ぎず、足でも合図を送ってください。伝わらなかったらムチも使っていいんですよ」と村岡さんからの指示。N子サマも、今度こそはと粘って、行きたい方向を馬に伝えます。

手綱を握って、足で指示して、だんだん気持ちが通じてきた 【スポーツナビDo】

気持ち伝わった? だんだん息が合ってきた

 最初は脚が止まりがちだったものの、時間が経つにつれて互いのコミュニケーションがとれてきました。

余裕も出てきた? 【スポーツナビDo】

タン、タン、タンと、逆方向もリズム良く 【スポーツナビDo】

「最初はうまくいかなくても、意思が通じる瞬間があるんです。そこが乗馬の醍醐味(だいごみ)かもしれませんね」と村岡さん。
 馬は生き物。人間と同じように、天気などの影響で、日によってコンディションは違います。また、意思を持っている分、自分の思い通りには動いてくれないことも。でもその中で、“相方”になった馬の様子を見ながら、コミュニケーションをとるのが乗馬の楽しさ。

 序盤こそ悪戦苦闘したN子サマも、馬との息が合い始めたらそこは経験者。タン、タン、タンとリズム良く進み、騎乗の時間を終えました。

風を切って爽快に 【スポーツナビDo】

「ありがとう〜」。騎乗が終わったら首をなでなで。馬に感謝&お疲れ様の合図です 【スポーツナビDo】

金銭面での敷居を低く「乗馬人口を増やすきっかけになれば」

 一宮乗馬センターの場合、初心者の方が乗馬を始める際には「調馬索」という基礎レッスンに適した方法から指導するそう。レッスン料は1回ごとの支払い制。通常のクラブでは10万円〜20万円ほどはかかる入会金、別途必要な年会費、月会費がなく、費用面の負担が比較的少なく始められます。(1回ごとの支払いが安くなる、会員制度もあるそうです)

「(金銭面などの敷居を低くすることで)乗馬人口を増やすきっかけになれば。ここを始めた先代の社長から現在まで、そういう気持ちもスタッフたちの中にありますね」

 そう、口をそろえる代表の中村陽子さんと、スタッフの村岡さん。

「競技会を目指している人というよりも、馬にも乗れて、自然に触れ合えるような休日を過ごしたい方に向いている乗馬センターだと思います」とも。

 休日は、街から少し離れて乗馬でリフレッシュ。気負わずに扉をたたいてみれば、新しい時間の過ごし方が見つかるかもしれません。

お客さんのほかにも、ご近所さんやペットたちがフラリと遊びに来る事も。まずは気軽に体験を 【スポーツナビDo】

一宮乗馬センター

・所在地 〒299−4301 千葉県長生郡一宮町一宮9963

・予約、問い合わせ先
TEL 0475−42−2851
FAX 0475−42−2851

・営業時間 9時〜17時

・定休日 水曜日

・騎乗料金
「海と林間コース」 4,500円(税込)/20分
「馬場内騎乗」   3,700円(税込)/20分
 ※乗馬経験者の自由騎乗。指導希望の場合は別途指導料500円。

その他コース、料金設定あり。

(取材・文:小川麻由子/スポーツナビ)

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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