43歳クルム伊達が放つ不思議な魅力=全米オープンテニス
テニスを楽しめるから現役を続けられる
「プレッシャーを感じずにリラックスできている」とクルム伊達(写真左)は語る 【Getty Images】
「楽しめなければ、肉体的にも精神的にも消耗するだけです。いまは体も軽いし、痛いところもありません。20代のころと違って、プレッシャーを感じずにリラックスできている。時にはワインも飲んだり。でも、一杯だけですけど」
テニスに限らず、最近のアスリートは「楽しんで」という言葉をよく口にする。犠牲を対価としている高度なアスリートが「楽しむ」とは、一人だけでできることではない。スタンドも一緒に楽しめるから自分も楽しめるのだ。
来週は香港の大会に出場予定。宿に帰ったらパッキングをしなければと、クルム伊達は笑いながら会場を後にした。「初めて」というお土産を手に……。日本では貴重な女子プロ・アスリートだ。
錦織はジョコビッチ戦に向けて練習
なお、前日にベスト4進出を決め、6日の準決勝で第1シードのノバック・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する錦織圭(日清食品)は、この日の午後、コーチのマイケル・チャンとサーブ練習を中心に軽い練習をこなした。
(文:武田薫)