計8発の乱戦となったFC東京vs.浦和=ゴール映像と選手解説で試合を振り返る

構成:スポーツナビ

後半15分 平川忠亮(浦和レッズ)

ゴール前の混戦から平川がスラインディングシュートで押し込む


映像提供:スカパー!

平川の解説
「久々のゴールでした。こぼれてきた場所も良くて、ミートはできなかったけど、バウンドして入ったので、良かったです。(味方が)中央に入ってきたときに、相手が中に絞っているので、ある程度ワイドにポジションを取っておいた方がチャンスになることもある。どこかのポイントでゴール前に入っていくことも必要な中で、そのタイミングと偶然が重なって良いところにボールがこぼれてきました。

(梅崎は)パスと言うよりシュートでしょうね。ただ、こぼれるかもしれないというのはいつも思っています。GKは全然見えていなかったんですけど、得意のダフッてバウンドしてループになるというやつです。ああいうのは変にミートするとGKに取られたりするけど、思いきりよく打てたのが良かったんじゃないかと思います」

後半19分 武藤嘉紀(FC東京)

河野からの横パスを受けた武藤が相手の股間を抜くシュートを決める


映像提供:スカパー!

武藤の解説
「股はあまり狙っていませんでした。ただ、相手の足元にうまく転がしていけばと。上に上げちゃうとはじかれちゃうので、足元に速いシュートを打とうと思ってました。河野君が相手を引きつけてくれて、やさしい横パスを出してくれた。自分は1対1の状況だったので、そうなれば自分の方に分がある。相手の動きを見て落ち着いて決めることができました。どちらかというと裏に抜ける方が自分の持ち味だと思うのですが、1人でああやって打開しなきゃいけない場面もあるので、上を目指すならそこももっとうまくなるべきなのかなと思います」

GK西川周作(浦和)の解説
「どちらかというと、(武藤の)2点目は止めたかったですね。自分なら止められたシュートでもあったので。でも彼の素晴らしい部分というのは、今日の試合ですごく出ていたんじゃないかなと。対戦相手から見ても、彼のスピードだったり、ゴールに向かってくる姿勢というのは素晴らしかったと思います」

後半35分 李忠成(浦和レッズ)

自ら得たPKを李がゴール右に突き刺す


映像提供:スカパー!
 試合終了を告げるホイッスルが鳴り響くと、FC東京の選手たちは肩を落とした。同点ゴールを決めた高橋は「結果的には負けに等しいし、勝たなきゃいけない試合だったので、あんまりいいゲームだったとは言えない」とコメント。また2ゴールを決め、日本代表のアギーレ監督へのアピールに成功した武藤も「アギーレさんが視察に来たとかは関係なく東京のために走ろうと思っていたので、勝てなくてすごく悲しかったし、不完全燃焼っぽい感じ」と悔しさをあらわにした。

 一方、難しいアウェーゲームでドローに持ち込んだ浦和の平川は「先制しながら逆転されましたけど、みんなで崩れることなく丁寧にプレーし、追いつけたのは良かったと思う。PKが3つあったことで、非常にゲームとしては荒れてしまいましたけど、こういう試合を落とさずにアウェーで勝ち点1を取れたのは収穫だった」と、手応えを口にしていた。

取材協力:元川悦子

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