木村沙織「チーム全員で勝っていきたい」 ワールドGP ロシア戦後コメント

スポーツナビ

試合後、「初戦は絶対に勝ちたかった」と話したキャプテンの木村沙織 【坂本清】

 バレーボール女子のワールドグランプリ(GP)は20日、決勝ラウンド(8月20日〜24日、東京・有明コロシアム)の初戦が行われ、日本はロシアを3−1(22−25、25−20、25−21、25−17)で破り、開幕戦を白星で飾った。

 第1セットはロシアの高いブロックに阻まれ苦戦を強いられたものの、第2セット以降はセッターの宮下遥や中道瞳がトスを左右に散らしていく。そのトスをキャプテンの木村沙織を中心に江畑幸子や新鍋理沙、長岡望悠らアタッカー陣が効率よく得点を重ねていった。結局第2セットから3セットを連取した日本が逆転勝利。全員がさまざまなポジションをこなす新戦術「ハイブリッド6」への確かな手応えをつかみ、ヨーロッパ女王のロシアを逆転で下した。

 以下は試合後の選手コメント。

木村沙織(東レ)

「全員で勝つことができた」

 初戦は絶対に勝って明日につなげたかった。ロシアのミスにも助けられたが、全員で勝つことができてよかった。序盤は相手のブロックにかかってしまい、攻撃が回らなかったが途中から石井(優希)が入り、修正してくれた。(再度コートに戻った)江畑も打つコースを変え、うまく回りだした。世界一に挑戦する、ということでいろいろなポジションを全員がやらなければならない。コートにいる人たちだけではなく、チーム全員で目の前の試合に勝っていきたい。

(ハイブリッド6という言葉は)昨日監督から初めて聞いて、意味を説明してもらい、みんなで意識し始めた。全員の力がないと勝てないと、全員が理解しているし、スタートから入る選手も、後から入ってくる選手も役割がある。それぞれの役割を全員が全うできればいい。(明日対戦するトルコは)予選ラウンドを通して乗っているチーム。つないだボールは両エースが確実に決めてくるチームなので、ブロックとレシーブで負けないように。相手の両エースに好きにやられないよう頑張りたい。

長岡望悠(久光製薬)

「今日の勢いを大事に明日も勝ちに行きたい」と意気込む長岡望悠 【坂本清】

「今日の勢いを大事に」

 初戦が大事だと思っていたので、勝つことができてよかった。前回の対戦時は相手の高いブロックに対して、ブロックされるポイントが多くミスも多かった。GPの戦いを通して、スタッフとミーティングをする中で、「スパイク効果率、決定率を下げない」ということを全員が共通認識として意識してきた結果が今日の勝利につながった。

 自分自身は今までと違うポジションに入っていて、いろいろなところから攻撃をして点を取ることが仕事だと思う。チームが苦しんでいる時に1点取れる選手が多いほど勝てるし、強いチームだと思う。トルコは勢いがあるチームだが、ロシアに比べればブロックには穴があると思うので、今日の勢いを大事に明日も勝ちにいきたい。

宮下遥(岡山)

「迷いがプレーにつながった」

 日本での最初の試合を勝つことができてよかった。サーブで攻めたのもよかった。序盤は相手のブロックにつかまっていたが、中盤から軟打を混ぜたり、ブロックを利用する攻撃が増えたのもよかったところ。第3セットに連続得点をしている時は何も考えずにプレーできていたが、相手に得点を取られてから急に眞鍋(政義)さんからの指示が増えて、うまく消化できなかった(笑)。迷いがプレーにつながってしまった。
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