甲子園を沸かせた“ジャイアン”白根の現在=鷹詞〜たかことば〜
理想の打撃は、右方向にも大きな打球を飛ばすこと
3軍を主戦場とする白根は「打撃で勝負したい」とプロでの生き残りに日々、汗を流している 【スポーツナビ】
「高校時代も29本目から30本目は時間がかかったんです。1本出れば気分が違うんですが……」
プロで勝ち抜いていくために、やはり打撃で勝負したいという。子供の頃から巨人ファン。憧れた選手は清原和博氏や二岡智宏氏だった。右方向にも大きな打球を飛ばす。そんな打者像が理想だ。
後輩に期待するインパクトのある試合
「じつは僕が2年の夏、そして3年の夏も初戦は大会5日目の第2試合だったんです。スゴイ偶然ですよね。相手は強豪ですから厳しい戦いになると思います。でも、もし敗れたとしても、インパクトのある試合をしてほしい。2年夏の仙台育英に負けた試合、じつはホームランを打っていますからね。3年ではこの夏優勝した日大三に8対11で負けましたが、僕らのチームの方が相手より多くヒットを打ったし(開星15安打、日大三13安打)、僕自身も4安打打ちました」
インパクトならば、あのガッツポーズだって……。
「先日、『アメトーーク!』(テレビ朝日)で紹介されたらしいですね。僕は見ていないんですが、周りからたくさん連絡が来ました。あまりいいシーンではなかったけど(笑)。でも、たくさんの人の記憶に残るシーンとして印象づけられたのなら、それはそれで悪いばかりじゃないですよね」
先日の3軍戦を観に行った際、ボテボテの内野ゴロでも一塁へ全力で駆け抜けてみせた。何ひとつ気を抜けない、それがプロ、と白根は言った。“ジャイアン白根”伝説〜プロ野球編〜はこれからである。