DeNAグリエル、上々の成績も「まだ」 セペダの不振に思う「結果を出す難しさ」

構成:スポーツナビ

セペダとは日本野球とキューバ野球の違いを話している

――同じキューバからやってきた巨人・セペダ選手とは来日後、連絡はしていますか?

 時間を見つけてコミュニケーションを取ることもあります。キューバにいた時から人生、生活の同僚ですので、それは日本に来ても変わっていません。(セペダとは)いろいろなこと、キューバとの野球の違いなども話します。また、われわれはシーズンの途中から(日本に)来ているので、慣れて結果を残せるようにお互い努力しています。

――それにはキューバの代表として来日し、後進のためにも結果を残す、という意図もありますか?

 そうですね。2人ともその責任を感じています。また、初めてプロとして日本に来たミッションを感じ、できる限り高いレベルでプレーしたいと思っています。

――日本の投手を攻略するための考えがあれば教えてください。

“集中”ということはテーマになります。また、日本の投手はホームランを打たせないような投球をしてくる印象です。

こんなに打率の低いセペダを見たことがない

――セペダ選手は今、打率も低く(取材日時点で打率1割8分6厘、5本塁打、15打点)スタメン落ちすることもありますが、どのように感じていますか?

 こんなに打率が低い彼を私は見たことがありません。同時にキューバから日本に来るという大きな変化の中で結果を出す難しさを感じています。他の外国人選手とも(来日)1年目は(結果を出すのは)なかなか難しいという話はしていて、メンタル、心理面で準備をできればと思います。
   
――順調にいけば、セペダ選手とは8日に初めて同じ試合に出場します。このことについてはどのように感じていますか?

(日本で同じ試合に出ることについて)非常に楽しみという感情を持ちつつ、12シーズン、(キューバの国内リーグの)同じチームでやっていたので、相手として対戦することは複雑な思いです。

試合数もあるのでCSに行けると信じている

「CSに行けると信じています」と語るグリエル。“キューバの至宝”は夏に向けてどのような活躍を見せてくれるだろうか 【スポーツナビ】

――チームの雰囲気はいかがですか? 

 チームのみんなが勝ちたい雰囲気を持っています。けが人は少し多いですが、代わりの選手も結果を出しているので、非常に良いです。他の外国人選手はアドバイスをしてくれていい関係だと思います。みなさん素晴らしい人間性の持ち主です。

――中畑清監督は非常に熱く、明るい監督として日本では有名ですが、実際にはいかがですか?

 私自身もそのように思っています。彼のことを(中畑監督が日本代表ヘッドコーチを務めた)アテネ五輪のころから知っていますが、非常に良い関係が築けています。

――いよいよ交流戦が終わってレギュラーシーズンの戦いが始まります。チームは最下位と厳しい状況ですが、クライマックスシリーズ(CS)出場へ向けて意気込みを。

 入団会見でも「自分の全てを出してCS出場に貢献したい」と言った通り、最下位ではありますが、試合数も時間もあるので、それぞれが仕事を成し遂げていけば、CSに行けると信じています。

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