40代でさらに腹筋バキバキ! 武田幸三が伝授 男の腹筋・上級編

茂田浩司

【スポーツナビDo】

いかにして「究極の腹筋」を手に入れたのか?

40代でも大丈夫、バッキバキの腹筋を手に入れよう 【スポーツナビDo】

 初級編に続いて、今回は上級者編をお送りする。

 前回の初級編で紹介したトレーニングで腹筋を鍛え、有酸素運動と高タンパク・低カロリーの食事で体脂肪を減らせば「最低でも3カ月間続ければ、必ず腹は引き締まりますし、人によっては割れた腹筋が見えてきますよ」と武田さん。
 武田さんは「僕は現役の頃よりも今の方が腹筋の割れ方は凄くなったと思います。40代になっても鍛え方次第で体はどんどん変わります」という。
 武田さんはどうやって「バキバキに割れた究極の腹筋」を手に入れたのか?

「では、僕がやっている上級者向けの腹筋トレーニングと、僕が現役時代にやっていた“ボディ攻撃に耐えられる頑丈な腹筋を作るトレーニング”を見せましょうか」
 そう言って、武田さんが見せてくれたのは、我々の想像を遥かに超えた厳しい腹筋トレーニングだった!

上級者向け腹筋トレーニング

2人1組でのレッグツイスト、これがキツイ! 【スポーツナビDo】

●レッグレイズ+レッグツイスト+思い切り押して貰う!
 まず仰向けに寝て、両手は横に広げて床を押さえるようにしてバランスをとる。両足は揃えたまま、床に対して垂直になるように持ち上げる。
 この体勢から、両足が床につくギリギリまで下ろして、また元の位置に戻すのが「レッグレイズ」。両足を揃えたまま左右に振り、床すれすれまで下ろしてから元の位置に戻すのが「レッグツイスト」だ。

 武田さんの「上級者向き腹筋」は、二人一組となってこの二つの動作をおこなう。トレーニングパートナーは頭上に立ち、両足を前方左右に押して、下の人はその力に耐えながら、元の位置に戻す。
「押す方は、足を床につけるような勢いで思い切り押してください。下の人は、足をどの方向に振られても対応できるようにずっと腹筋を緊張させなければいけないので、かなり腹筋に効くトレーニングですよ」

重りを持っての腹筋運動、ペットボトルなどでも代用できる 【スポーツナビDo】

●シットアップ+重り!
 普通のシットアップ(腹筋運動)からさらに強度の高いものに挑戦してみよう。両手で重りを持って腹筋をするのだ。

「僕はこれを10〜20キロのプレートを持ってやります。最初は軽いものからでいいですよ。家にダンベルやバーベルがなければ、1・5リットルのペットボトルを持ってもいいですね。自分の上体の重さに、重りをプラスするとかなりキツくなります」

 ちょっとした工夫でトレーニングの強度は増すのだ。

腹を殴ってもらうトレーニング、ここまで来ると「プロ向き」だ 【スポーツナビDo】

●腹を殴らせる!
 これは武田さんが現役時代に実際におこなっていた「プロ向け」のトレーニングだ。

「毎日、タイ人トレーナーに思い切り腹を殴って貰っていました。当時は試合に備えて薄いパンチンググローブで思い切り殴って貰っていましたね。今回は久々なので、大きめの16オンスグローブにして貰いました(笑)」

 タイ人トレーナーが思いきり腹に打ち下ろすパンチを受けて、武田さんの腹筋は見る見るうちに真っ赤になっていくが、武田さんは表情一つ変えず、黙ってパンチを受け続けた。さすが元ムエタイ王者、鍛え方が違う!
「“ローキックとボディブローで倒れたらプロ失格”が先生(師匠の治政館ジム・長江国政館長)の教えですから」

「限界」プラス「あと1回」!

 これらのメニューを何回こなせばいいのか?

 前回の初級者編では「限界×3セット」だったが、上級者向けと聞くと武田さんからはこんなアドバイスがあった。
「前回は『限界×3セット』と言いましたけど、トレーニングのやり方にはもう一つあって『限界の先にしか成長はない』ということがあるんですよ。
 自分で『10回が限界だ!』と思っても、もし隣にどうしても負けたくないライバルがいたらどうでしょう? 絶対に『11回』は出来てしまうんです。『もう出来ない』と思っても、あと1回、2回は必ず出来るんです。
 ですから、トレーニングに慣れた上級者であれば、限界だと思った回数から『あと1回』『あと2回』をやることに挑戦してください。そうして積み重ねた『あと1回』は必ず成長に繋がります」

 とはいえ、たとえばバーベルを使ったトレーニングで「あと1回!」をやって潰れてしまうと大怪我に繋がりかねない。トレーニングパートナーやトレーナーの補助があったり、潰れても怪我をしないトレーニングで挑戦してみよう。

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著者プロフィール

情報誌の編集ライターを経て96年からフリー。99〜02年『ゴング格闘技』編集ライター。現在はプロレス・格闘技、お笑い、教育、健康、テレビ、政治など幅広く取材。「棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか」(企画・編集)、「終わりのない歌」(構成)等。「水道橋博士のメルマ旬報」連載中

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