日本に足りない部分は“個の打開力” ヘルタ移籍の原口「僕がその存在になる」

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「世界でもドリブルが通用するようなプレーヤーになりたい」と、移籍は自身の特徴を伸ばすためであると説明 【Getty Images】

 ドイツ・ブンデスリーガ1部ヘルタ・ベルリンへの移籍が決まったJ1浦和レッズの原口元気が26日、さいたま市の大原グラウンドで練習後、取材に応じた。

 ジュニアユース時代から10年以上、浦和一筋の原口。そんな愛すべきクラブを離れることに、「移籍金を払ってもらって、評価されたうえで移籍したいという思いが強かった」とクラブへの恩返しができる喜びを表現。そして、「世界でもドリブルが通用する選手になりたい。そこが日本人に足りない部分だと思うから」と、あくまでも移籍は、将来日本を背負って立つ存在となるための武者修行であると説明した。自身の目標である日本一の選手になるために――原口の冒険が始まる。

このタイミングで移籍を決意した理由

――ついにこの時が来ましたね。

 良い準備ができたと思います。レッズじゃなかったらもっと早い段階で出て行ったのかもしれない。やっと自信を持って(海外へ)行けるような選手に自分の中でなれたと思っています。

――この移籍を決めた理由を聞かせてください。

 自分の目標である日本一の選手になるという目標を叶えるために、もうひとつ成長していかなきゃいけないと思い、より厳しい環境に身を置きたいなと。それで移籍を決断しました。

――移籍を決断したきっかけとして、今回のワールドカップ・ブラジル大会の選手選考も関係していたのでしょうか?

 もちろんそれもありますが、入ったにしろ、入らなかったにしろ、もっと上へ行きたい、もっともっとうまくなりたいという気持ちが強くなっていたので、その気持ちを抑えることができなかった。もちろんチーム、浦和レッズのフロント、監督、選手が前向きに話を進めてくれましたし、『行って来い』と言ってくれたので。非常にスムーズに契約が決まって良かったです。

海外挑戦のために準備をしてきた

――自分のプレースタイルと、ドイツのプレースタイルについては?

 現在のヘルタ(のフォーメーション)が4−2−3−1なので、ウイングのあるスタイル。僕の一番のストロングポイントを出せるチームだと思います。自分のストロングである部分に磨きをかけていきたいと思います。

――初めての海外生活への不安は?

 何とかなるという気持ちで行きます。もちろん語学は勉強してきました。ドイツ語はしていないですけど、英語に関しては準備してきたつもりなので、それなりにできるのではないかと思っています。

――英語はどれくらい勉強してきたのですか?

 3年間くらい、家庭教師をつけて週2回レッスンを受けてきました。それなりにできるんじゃないかな。聞き取るのは大丈夫だと思うので、それなりにコミュニケーションは取れると思います。ドイツ語もしっかり勉強したいなと思います。まだ分からないけれど、グーテンターク(こんにちは)くらいは知っています(笑)。

――ヘルタには細貝萌選手がいます。何か移籍の前にお話ししましたか?

 移籍の前に話すことはなかったですが、決まってから連絡を取って、いろいろなことを聞いて教わりました。

――細貝選手は原口選手の移籍が決まった時に何と?

「また一緒にできて楽しみだ」と言っていました。頑張りたいです。

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