卵を食べ過ぎると「腎臓や肝臓に悪い」ってホント?

MELOS -メロス-
手軽で栄養価の高い食品として親しまれている「卵」、食べ過ぎても大丈夫なのでしょうか?「ガンになる」「死亡する」などの怖いウワサの真相もまとめて薬剤師・山形ゆかりさんに聞いてみました。

【MELOS】

卵を食べ過ぎると「肝臓に悪い」ってホント?

卵を食べ過ぎても、肝臓に悪影響を与えないと言えるでしょう。

卵には、肝臓の修復や弱った働きを正常に戻す「アミノ酸」や「ビタミンB群」が豊富に含まれています。つまり、卵は肝臓に良い食べ物と言えるため、食べ過ぎても悪影響を起こすリスクは低いと考えられます。

卵を食べ過ぎると「腎臓に悪い」ってホント?

卵が腎臓に直接悪影響を与えるわけではありませんが、腎臓病などで腎臓が弱っている方は、卵を食べすぎないよう注意しなければなりません。

弱った腎臓では、タンパク質が過剰に摂取されても体外に排出できないからです。適度に食べる分には問題ないため、腎臓が弱い方でも卵は食べられます。

卵を食べ過ぎると「コレステロール値があがる」ってホント?

卵の食べ過ぎにより「コレステロール値があがる」と以前は言われていました。

しかし、度重なる研究により、健康な人であれば2〜3個の卵を食べてもコレステロール値はあがらないという例もあり、見直されています。むしろ、卵に含まれるリンやレシチンの働きによって善玉コレステロールが増え、コレステロール値が下がるという見解もあります。

ただし、脂質異常がある方や体質的に体内のコレステロールの生成が促される方は、この限りではありません。卵の食べ過ぎにより太ったり、コレステロール値があがったりするリスクがあるため、卵の食べ過ぎは避けましょう。

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