真田がTNA刺客ダニエルズを下しV3=W−1

高木裕美

TNAの刺客ダニエルズを下しXディビジョン王座V3を達成したW−1真田 【t.SAKUMA】

 17日のWRESTLE−1「Cherry Blossom」東京・後楽園ホール大会では、5.4東京・TDCホール大会を前に、さらなる遺恨が加速した。
 メーインイベントのTNA Xディビジョン選手権試合では、王者・真田聖也がクリストファー・ダニエルズを下し3度目の防衛に成功した。

 真田は3.2両国国技館大会でオースチン・エイリースを破り、日本人男子として初のTNAのタイトルを戴冠。その後、吉岡世起、エイリースとの再戦を制し2度防衛。今回は、カレーマンとしても様々な団体で活躍し、TNAのトップファイターに君臨するダニエルズを迎え撃った。

必殺ラウンディングボディープレス炸裂

必殺のラウンディングボディープレスが炸裂 【t.SAKUMA】

 ダニエルズは場外でのアラビアンプレスや、必殺のエンジェルウィングスなど、スピードとキレのある動きで王者に肉薄するも、米国遠征でさらに成長を遂げた真田はRKO、タイガースープレックスといった得意技でペースを引き寄せ、ラウンディングボディープレスで快勝した。
 ベルトを死守した真田は、「誰もやってないことをやって、プロレス界に革命を起こす」と、今後もチャンピオンとして貪欲に突き進むと宣言した。

KAIとマッチメイカー征矢の対立が激化

 自称“WRESTLE−1のエース”KAIとマッチメイカーの征矢学の対立抗争がついに噴火。5.4TDCホールで、互いのリストラを賭けた一騎打ちが決定的となった。
 ヒール軍団デスペラードとの急接近が噂されているKAIは、身の潔白を証明すべく、チーム246と組んでデスペラードとの全面抗争に臨むも、自らの誤爆によりチームは敗北。失意のKAIの前に征矢が現れ、「なぜ結果を残せない。なんでお客さんを呼べないんだ。もう限界だ。おまえはWRESTLE−1にはいらない存在だ」とKAIにすべての責任を転嫁して事実上のクビ宣告をしたため、KAIも「オレこそ我慢の限界だよ」と激怒。「負けたらそのうさんくさいマッチメイカー、やめちまえ!」と要求し、シングルマッチで互いの存続を賭けて戦うことになった。

船木とAKIRAが一騎打ちを前に前哨戦

 新日本プロレスの同期として30年を迎えた船木誠勝とAKIRAがタッグマッチで対戦。25日のWNC後楽園大会での一騎打ちを前に、まずはグラウンドで互いの手の内を探り合うと、パートナーたちにあいさつがわりの必殺技をお見合いした。
 まずは船木が必殺のハイブリッドブラスターを炸裂させると、AKIRAもお返しとばかりに船木の目の前でムササビプレスで急降下して3カウントを奪取。船木はあえてカットに入らず、8日後の一騎打ちでの決着を求めた。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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