卓球は知れば知るほど“ハマる” 「松原渓のスポーツ百景」

松原渓

実際に「打つ」ことで面白さが分かる

 卓球=地味というイメージが以前はあったが、2002年の窪塚洋介さん主演の映画『ピンポン』は、そんなイメージを払拭(ふっしょく)させる面白い作品だった。それに、最近は五輪や世界大会での日本代表選手の活躍も目覚ましい。女子では福原愛選手や 石川佳純選手、男子では水谷隼選手、松平健太選手らが国際大会で結果を残している。卓球部=“モテる”イメージになる日も近いかも?

 卓球は「見る」ことよりも、実際に「打つ」ことで、その面白さの本質が分かるスポーツだと思う。そのことをあらためて実感したのは、日本初のプロ卓球選手で「伝説のカットマン」と言われた松下浩二さんと卓球場でお会いした時だった。

 幸運なことに、その場に居合わせた私は、松下さんと数本打たせてもらったのだ。しかし……そんな願ってもない機会だというのに、私は松下さんのサーブを1本も返せずに終わってしまった。サーブは、相手の打ち方でボールの回転を見極めてレシーブするのが基本だが、まったく回転が読めず、手元でぐんと伸びる球はまるで生き物のようだった。「プロの選手の駆け引きは、こんなにハイレベルで面白いものなのか!」と、そのサーブを体験して感じた。

オススメ、穴場の卓球場

【Getty Images】

「打ちたいと思っても、近所に卓球場を見つけるのは難しいのでは?」という方のために、こっそり穴場の卓球場をお教えします。どの卓球場にもラケットが置いてあり、ジャージなどを用意しなくても、最低限の動きやすい格好で行けば気軽に打てる。
・神保町「ファミタク」
ここは、コンビニのファミリーマートに卓球場が隣接しているという斬新な施設だ。30分600円(平日6時〜17時)〜700円(平日17時〜翌6時、土日祝)/台。ファミリーマート神保町店内
http://www.famitaku.com/

・渋谷「EST渋谷東口会館」
仕事帰りにストレス発散に打ちに行くのもよし、飲んだ帰りに汗を流すのもいい。混んでいる時は並ぶこともあるが、朝5:30まで営業しているのも嬉しい。30分600円(月〜金10時〜19時)、800円(月〜金19時〜LAST、土日祝)/台
http://www.shibuyaest.co.jp/pingpong

・中目黒「中目卓球ラウンジ」
店内中央にある卓球台を囲んで、お酒や食事を楽しめるという斬新なコンセプト。大会も開催されるので、知らない人と試合をして仲良くなれる。
http://www.mfs11.com/nakame/nakame.html

・京成関屋「ミズノフットサルプラザ千住」
フットサル場に卓球ルームも隣接していて、卓球教室も開催されている。30分300円/人(税抜)。
http://www.mfpnet.com/

 他にも、最近では卓球カフェや卓球レストランなども、新しくできているという。その面白さにハマったら、卓球ショップに“マイラケット”を買いに走る日も遠くないはずだ。

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著者プロフィール

サッカー番組のアシスタントMCを経て、現在はBSフジにて『INAC TV』オフィシャルキャスターを務める。2008年より、スポーツライターとしての活動もスタート。日テレ・ベレーザの下部組織であるメニーナのセレクションを受けたことがある。『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一先生が監督を務める女子芸能人フットサルチーム「南葛シューターズ」にて現在もプレー。父親の影響で、幼少時から登山、クロスカントリー、サイクリングなど、アウトドア体験が豊富。「Yahoo!ニュース個人」(http://bylines.news.yahoo.co.jp/matsubarakei/)でも連載中

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