エクストリーム出社で五月病も吹き飛ぶ!?

エクストリーム出社協会

【Getty Images】

「出社前の早朝」という時間帯が鍵

早朝に活動することがポイント 【Getty Images】

 早朝から思いきり遊ぶエクストリーム出社にはさまざまなメリットがあるが、今回は体を動かすことによって得られる、メンタル面でのメリットをご紹介したい。

 体の疲れは十分に眠れば解消することができるが、心の疲れは眠っただけではなかなか解消されない。それは日々のストレスが心に少しずつ蓄積されていった結果だろう。この時、必要なのが気分転換である。

 身近な例だと、スポーツや軽い運動で汗をかいたり、旅行で日常を離れたりすることが挙げられる。エクストリーム出社は、これらを「出社前の早朝」に行うわけだが、この時間帯が鍵となる。出社前というだけで、体験の非日常感がぐっと増すので、気分転換の度合いも大きくなる。平日に気軽にできるところも良い。

気分転換にはスポーツや小旅行

江の島近くの砂浜でビーチバレーを楽しむ 【日本エクストリーム出社協会】

 出社前にビーチバレーをした出社ニスト(エクストリーム出社をする人のこと)がいた。会社ぐるみで、社長を含めた十数名が神奈川県・江の島近くの砂浜で遊び、それから都内の会社へ出社した。朝から同僚とビーチバレーはあるかもしれないが、その後に出社するというのは、めずらしいのではないだろうか。

 また、エクストリーム出社は小旅行でもある。都内在住の人にとって、江の島まで行くことは小旅行であり、非日常なのである。「こんなことができるんだ!」「朝からリフレッシュできた」などの声が上がり、大きな気分転換になったようである。

復職のキッカケになった例も

 エクストリーム出社は早朝から日光を浴びて活動する。このため、夜は自然と早寝になり、早寝早起きの規則正しい生活が送れる。

 強いストレスのために朝の満員電車に乗れずに休職をしていた人が、エクストリーム出社を行うことで、復職のキッカケになった例もある。

 通勤ラッシュ前の電車に乗ってストレスを軽減させ、会社近くで寺社を巡るウオーキングをすることで、無事に復職できたという話だ。

コミュニケーションのかたち

秦野の山でキャンプ、川辺でうどんを作る 【日本エクストリーム出社協会】

 もうひとつ、ストレス解消にはコミュニケーションが欠かせない。できれば会社から離れた、利害関係のない人たちと気軽に交流するのが良い。

 エクストリーム出社は、人を集めて開催することも多い。平日の早朝なので、スケジュールは誰でもだいたい空いている。
 神奈川県の秦野の山から6名でキャンプをして出社したことがあった。会社員、デザイナー、教員、カメラマンと職業はバラバラ。朝5時に起きて名水百選に選ばれている清水をくみにハイキングをして、川辺でうどんを作って食べた。

 職種が違うので仕事の話にはならず、くだけた話をたくさんして笑い、自然の中ということもあり大いにリフレッシュできた。

春はエクストリーム出社に最適

エクストリーム出社に最適な季節がやってきた 【Getty Images】

 冬は寒くて早起きができなかった人も多いと思うが、春は暖かく、エクストリーム出社としてお花見やウオーキングなどのアクティビティを行うのにも最適な季節。

 まだエクストリーム出社をしたことのない人は、ぜひ実践して、五月病をはね返してもらいたい。
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著者プロフィール

「出社をスポーツに!」を合言葉に、出勤時間中、どこまでアクティブに遊べるかを競う「エクストリーム出社」を提唱しているサラリーマン集団。競技の模様は、Twitterハッシュタグ「#エクストリーム出社」で見ることができる。著書に『サラリーマンは早朝旅行をしよう!』(SB新書)

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