また、ラブスポ東京では毎週のように、大会出場のための練習会や講習会などのイベントを開催中。その中でも東京タワーならではの人気イベントが「階段ＲＵＮ」だ。読んで字のごとく、階段を走って東京タワーを昇るというもの。大展望台まで高さ１５０メートル、約６００階段を駆け昇って、駆け降りるわけです。

　毎週土日の午前８時〜１０時の２時間で行われており、どんなもんなの？と取材に行ってきましたが、見てビックリ！　てっきり１、２往復して終了するものなのかなぁと思っていたら、３往復、４往復なんて当たり前。それどころか、みなさん延々と階段を往復しているのです。ちょうど休憩中の女性３人グループがいたので、話を聞いてみました。

「今回初めて参加したんですが、いい感じで太ももに負荷がかかりますし、心肺機能を鍛えるのにも効果がありそう。いいトレーニングを見つけちゃった感じです（笑）」

　彼女たちは平地も走るけど、主にトレイルランをやっているとのこと。階段を昇って降りるトレーニングは、起伏があるトレイルランの練習に効果的で、「私たち以外にも、普段はトレイルランとか山を走っている人が、この階段ＲＵＮのイベントに参加しているんじゃないでしょうか」とのことでした。

　ちなみに、富山店長によりますと、今までの最高記録は２時間階段を走りっぱなしで１７往復した人がいるそうです。うーむ、ギネスに申請してみてはどうでしょうか？

　ほかにもラブスポ東京では、小守スポーツマッサージ療院が併設されていたり、公式ランニングサークル「ＴＲＣ（タワーランサークル）」が発足したりと、ランナーにとっては至れり尽くせり。実際、「今はランナーが９割、あとはヨガなどをする人が１割というところ」（富山店長）と、やはり施設の利用はランナーの占める割合が多い。

　とはいえ、ラブスポ東京には１１３平方メートルもある広い多目的スペースがあり、ここではヨガ、ピラティス、ビューティーセミナーなどが定期的に開かれている。将来的には「ランニングに限らず、体を動かすことが好きな方すべての総合的なスポーツ施設になることができれば」と富山店長。その言葉通り“大展望台で景色を楽しみながらのヨガ”など、ランニング以外でも東京タワーならではのイベントが積極的に開催されています。

　一生に１度か２度行けばいいという従来の観光地イメージオンリーから脱却し、これからは誰でも・気軽に・何度でも訪れるスポーツのランドマークに――東京タワーがスポーツのメッカに生まれ変わろうとしています。