可夢偉ケータハム入り? の考察=赤井邦彦の「エフワン見聞録」第19回
一度は“蹴った”最下位チーム
だが、チームへの持ち込み資金を得るために寄付金まで募ったのに、どこのチームからも声はかからなかった。それが1年経った今、大金を持ち込んで、一度自ら加入を拒絶した最下位チームとの契約を結びつつある。用意した持参金は約6億円といわれる。その中には、彼がF1復帰を望んで支援者から募った寄付金も含まれているのだろう。彼を支援して寄付したファンにとれば、加入するのが最下位チームであるとはいえ、そのお金がやっと正しい使途(というのもおかしな理由だが)で使用されると聞いて、ちょっと安心したのではないか。
不安が残るチーム体制
ただ小林可夢偉とケータハムは、まだ最終的な契約を結ぶまでには至っていないという。後は両者のサインだけだろうが、それがいつなされるのか私は知る由もない。小林はツイッターで、「しばらくしたら発表します」と呟いていたが、出し惜しみせずにさっさとサインしてパッと公表すればスッキリと新年を迎えることができるのにね。
<了>
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