ゴールドシップ立て直しへの秘策とは=須貝師も自信「完全にいい時の状態」

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最終追い切りで試みた様々な「工夫」

追い切りでの『工夫』が実戦で実を結ぶか 【netkeiba.com】

 18日の最終追い切り。様々な「工夫」がなされた調教だったが、そのひとつが「ブリンカー」。ちょうど視界が半分くらい遮られる、耳なしのブリンカーだった。そして、追い切り場所はCコース。2歳馬を前に2頭見ながらの併せ馬だった。

「レースをイメージしてもらいやすいように、実戦を想定した追い切り。だから、単純に外から追い抜くだけでなく、2頭の間に入って、そこから伸びる形を選択しました。並びかける時に体を沈めるフットワークだったので、これでよしと思いましたが、気になっていたのは、1頭になってから。1頭になって、どんなフットワークを見せるか気になったので、あえて、追い抜きやすい2歳馬との併せ馬だったんですよ。予定通り、直線は1頭になりましたが、しっかり沈んで走れていましたし、素晴らしい動き。今日の内容は完全にいい時のゴールドシップでしたね」

 いろんな意図を持たせて行った最終追い切り。「追い切りが終わって、ムーアもニコニコ顔で上がってきてくれたよ」と、師も大満足の内容だった。

「走ることに意識が向けば、必ずやってくれる」

 やっぱり、気になるのは、レースでの位置取り。枠順が決まっていない現段階(18日追い切り後)で、どのようなレースをイメージしているのだろうか。

「これまでゴールドシップが勝ったレースすべてに納得しているわけではありません。今は極端なレースは必要ないと思っています。納得できたレースは宝塚記念なので、そういったイメージでレースを運ぶことができれば。
 オルフェーヴルと対戦できるのは、これが最初で最後。一緒に走れることを光栄に思っていますし、胸を借りるつもりで、しっかりとぶつかっていきたい。走ることに意識が向けば、必ずやってくれる、それがゴールドシップだと信じています。この中間でそれを確認することができましたし、これまで応援していただいたファンの方には、もう一度、応援していただければと思います」

<了>

須貝 尚介(すがい なおすけ)

1966年6月3日、滋賀県出身。父は元JRA調教師の須貝彦三。競馬学校第1期生として1985年に騎手デビュー。1990年、ハクタイセイできさらぎ賞を制し重賞初勝利。2008年、調教師免許取得により騎手引退。翌2009年に栗東で開業。2012年、ゴールドシップで共同通信杯を制し厩舎重賞初勝利。同年、同馬で皐月賞と菊花賞の二冠制覇。その菊花賞でJRA史上最速での通算100勝を達成した。

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