“天才”柿谷曜一朗の封鎖に失敗した韓国=現地メディアが見た日韓戦

金明昱(キム・ミョンウ)

日本に敗れ悔しさをにじませるホン・ミョンボ

A代表初さい配のホン・ミョンボ監督は、あいまいなまま大会を終えた状況になったと評された 【Getty Images】

 東アジアカップの最終戦で日本代表が韓国代表を2−1で退け、初優勝を決めた。日本は今大会を“新戦力発掘”と位置付けながらも結果を残したが、一方の韓国はホン・ミョンボ新監督指揮のもと、目的であった“代表チームの失った信頼回復”のためにも結果が必要だった。しかし、結果は4チーム中3位という成績で大会を終えた。

 ホン・ミョンボ監督は大会を終え、記者会見でこう振り返った。
「得点を多く決めることはできなかったが、攻撃を展開する過程はいい流れをつくれていたと思う。一方で、選手の試合運びの能力や判断には満足していない。試合の流れからすれば、日本戦は1−1のドローで終えるべきだった。選手たちには試合がどのように流れているのかを判断する能力が欠けていたと思う」

 自分たちのチームに何が足りなかったのかを分析するホン・ミョンボ監督だったが、日本を相手に勝てなかったことについては、やはり悔しさをにじませていた。

あいまいなまま大会を終えた韓国代表

 最終戦の日本戦に敗れて3位という結果について、韓国メディアはどのように報じたのか。

 まずは代表監督デビューとなったホン・ミョンボが指揮する韓国代表についての分析が大半を占めていた。『毎日経済スポーツ』は「“2匹のうさぎ”を逃し、あいまいに終えた初の船出」と見出しをつけた。

「今回の結果を失敗と決めるのは難しい。初戦のオーストラリア戦はゴールこそなかったものの、多くの決定機を作りだして今後への期待を抱かせてくれた。中国戦はほとんどの選手を代えて挑んだという意味では、テストという意図が見えた。そして最終戦の日本戦では結果を得られず敗れた。大会前にホン・ミョンボ監督が語っていた“結果”と“世論”の二つを捕まえることができず、あいまいなまま大会を終えた状況になった」

 韓国メディアや国民にとっては、ホン・ミョンボが指揮する代表チームがどれくらい戦えるのか、期待感を込めて見ていた人が多かった。せめて日本戦にでも勝っていれば代表チームを見る目も変わっていたかもしれないが、まずは今後の代表の行方を見守ろうというのが一般的な見方だ。

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著者プロフィール

1977年7月27日生。大阪府出身の在日コリアン3世。朝鮮新報記者時代に社会、スポーツ、平壌での取材など幅広い分野で執筆。その後、編プロなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めたあと、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。11年からは女子プロゴルフトーナメントの取材も開始し、日韓の女子プロと親交を深める。現在はサッカーと女子ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。

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