“邪道”大仁田厚が、またしてもプロレスリング・ノアを挑発。参戦が決定している７．７有明コロシアムに各種凶器アイテムを持ち込むと宣言、“凶器準備集合デスマッチ”を通告してノアに揺さぶりをかけた。
　２７日、大仁田は矢口壹琅＆保坂秀樹を引き連れてＦＲＥＥＤＯＭＳ新木場大会に乗り込み、“狂猿”葛西純率いるｕｎｃｈａｉｎ軍と激突。「Ｘ」と発表されていた邪道軍の新メンバーがＦＲＥＥＤＯＭＳ正規軍から寝返ったマンモス佐々木とリング上で判明し、ｕｎｃｈａｉｎ軍の動揺を誘った大仁田組は、水を得た魚のごとく暴れ回るマンモスの活躍で圧倒的な勝利を収めた。

　してやったりの大仁田は試合後、葛西との抗争終結を断言。「オレは大仁田さんの元付き人じゃ。いつでも大仁田さんのところに戻る準備はしとった。これからは“邪道軍・マンモス佐々木”や」と心境を明かす愛弟子の横で満面の笑みを浮かべ、ＦＲＥＥＤＯＭＳ参戦の真の目的は当初からマンモスの一本釣りにあったと言わんばかり。返す刀でノアに噛みついた。
　まずは、「田上がぎっくり腰だって？　何がぎっくり腰だ。オレはヒザが悪くたってどこが悪くたってやっとんじゃい。何にも受けない受けないって、仮病使いやがってコノヤロー！　田上のヤロー、仮病だろ？」と、特別レフェリー要請を黙殺するノア・田上明社長にジャブを放つ。

　続けて、「だけど、（杉浦が）何でも受けるって言っただろ？　なぁ！　杉浦、アイツは偉いよ。杉浦！　アンタは偉い！　ということで、オレらは当日、何でもかんでもデスマッチ！　あらゆるアイテムを全部、持参する！　これで文句はねぇだろ!?　杉浦に聞け！　これを名づけて、持ち込みデスマッチ！　おい、ノア！　オレたちが持ち込むものを拒否すんじゃねぇぞ。オレたちが持参すんだからな！　オレたちを親切だと思え。杉浦、高山、逃げんなよ!!」と、邪道軍を迎撃する杉浦貴の発言に乗じて、抜かりなくストリートファイト６人タッグデスマッチ（大仁田＆矢口＆保坂vs.杉浦＆高山善廣＆平柳玄藩）と発表されている７．７有明のルール変更を要求した。

　 一方、マンモスの離反に収まらないＦＲＥＥＤＯＭＳ勢は、邪道軍討伐に正規軍とｕｎｃｈａｉｎ軍が大同団結。佐々木貴、葛西らが邪道軍の控室に詰めかけて押し問答を繰り広げ、葛西は改めて「今日で終わりとか言ってたけど終わらせねぇよ。いつでも大仁田を襲ってやるからよ。覚悟しとけよ」と抗争の継続をアピールした。

（小野　仁）