プランデッリ「日本への敬意が高まった」=コンフェデ杯試合後、イタリア監督会見
試合後の会見に臨んだイタリアのチェーザレ・プランデッリ監督は、苦戦を認め「日本に対する敬意はさらに高まった。ポテンシャルがあるので、さらに伸びるチームだと思った」と称賛を惜しまなかった。また、大会の日程に関しては、「スケジュールの面は考えてほしい。もっと多くの休養が必要だ」と苦言を呈した。
日本はさらに伸びるチームだと思う
――試合前と試合後で日本の印象は変わったか?
日本は非常によくまとまったチームで、優秀な選手が数多くいる。試合後に印象が変わったということはないが、日本に対する敬意はさらに高まった。ポテンシャルがあるので、さらに伸びるチームだと思った。
――(前半30分での)アクイラーニの交代について
個々の選手を交代する必要があったというよりは、戦術的な変更が必要だった。FWがもう1人必要な状況だった。ジャッケリーニがもう少しバロテッリのサポートをする必要があった。選手を交代することによって、イタリアのプレーは良くなったと思う。
――今回の判定についてどう考えるか。もっと基準の高い審判が必要か? またブラジル戦に向けての意気込みは?
最初の質問だが、審判については通常は答えないが、ここはイタリアではないのでコメントする。イタリアも日本も審判の決定に関しては異論があると思う。テクニカルエラーがあった。審判もミスすることはあるというのは事実だ。
ブラジル戦に関してだが、どの選手を起用できるかということの選択になってくる。選手は疲れている状態だ。筋肉の疲れがあると思うので、明日その度合いをチェックしていきたい。
――前半はイタリアは良くなかった。イタリアはボールコントロールがなかった
いい距離感をつかめず、かなり後方に押し込まれた。プレッシャーもかけられなかった。いくつかの個々のミスがあり、ディフェンスでもミスがあった。そのように多くのミスが生じるとなかなか修正しにくいところだ。日本とも距離があったが、前半の終盤になるとそれも解消されてきた。
ブラジル戦へ、体調を回復させることが重要
適正なフォーメーションを探している。選手たちは優れたパフォーマンスを示したが、疲れていた。前の試合と同じことをやろうにも再現できなかった。それぞれの役割を果たすことができなかった。
――選手が疲れていたということで、前半30分に交代の動きを見せたが、アプローチについてはショックだった。精神的なものだと思うが、試合に対してアプローチが間違っていたのではないか。選手は(日本を)過小評価はしていなかったか? 心理的な要素が大きいのではないか?
その分析は正しいと思うし、私もその印象を持った。反省しないといけない。いつもこのように正しいペースで対戦相手にプレッシャーを与えることができるのであれば、自分たちの強みを引き出すことができる。しかし、プレッシャーをかけられなければ、体力的にも厳しい展開になる。
――次の試合でブラジルに敗れると、(決勝トーナメントで)イタリアはスペインと対戦することになるが、その点は考えているのか?
実際にそれは考えていない。われわれがどれだけのプレーヤーを回復させることができるか、十分に体調を回復できるのかということを見なければいけない。(決勝トーナメント進出を決めているが)ブラジル戦は重要な試合で、過小評価できない。唯一の問題は体調を完全に戻すことで、同じように真剣勝負をしないといけない。
――イタリアが1−2としたときに、デ・ロッシに対し罵声を浴びせて、きつい批判をしたということだが、それについては?
私が何を口にしたのか検討もつかない。どうしてなのかとは言ったかもしれない。
<了>
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