本田「コンフェデ杯もしっかり勝ちにいく」=W杯出場決定会見後、選手コメント

スポーツナビ

吉田麻也(サウザンプトン/イングランド)

会見ではギャグも披露した吉田(中央)。個人個人のレベルアップを課題に挙げた 【スポーツナビ】

「通過することが義務のようなものだった」

(会見のネタはいつ考えたのか?)昨日の食事会場でやって大爆笑だったので、今回もいけると思ったんですけど。誰かが犠牲にならないといけない。つぶれ役も必要なので。

(達成感とか込み上げてくるものは?)達成感というか、通過することが義務のようなものだったので、通過できてホッとしています。だけど、課題は多いし、もっとチームが発展していかないといけないです。みんなも言っていましたけど、このままでは世界と対等に渡り合えないので、コンフェデ杯でしっかり自分たちのプレーをして、どのポジションに自分たちがいるのかを把握したいと思います。

 これからに向けては、組織も大事ですけど、おのおのがチームで個をどれだけ高められるかが重要なポイントになってくる。ほかの国の選手たちもレベルアップしている中で、それ以上に早いスピードで成長していかないと追いつけない。そこは一人ひとり全力でやっていくしかないと思います。

(最終予選はどんな大会だった?)個人的には初めてだったので手探りの状態で始まりましたけど、最初から良い滑り出しで波に乗れましたね。ただ、終わってみれば、終盤は厳しい戦いが続いて、楽には勝てないというのを実感しました。この先はハードルがさらに高くなると思うし、(本大会は)グループリーグ突破が義務になっていく中で日本のサッカーが成長していくと思います。一歩一歩やっていくしかないです。

今野泰幸(ガンバ大阪)

今野はすでにW杯に向けたメンバー争いは始っていると語る。ユーティリティー性を武器にW杯出場を目指す 【スポーツナビ】

「本大会メンバー選考の戦いも始まる」

(W杯までの1年間で3−4−3などを試すことは重要か?)大事だと思います。いろんなことをやっていかないと勝つことが難しい世界だと思います。これからW杯本大会メンバーに選ばれるという戦いも始まってきますし、自分が複数のポジションができたら、メンバー選考においてもそれは有利になると思います。

(ボランチをやりたいと思うか?)勝負してみたいとは思わないです。ボランチはレギュラーの2人が良いと思います。あの2人は安定感もあるし、バランスが良いので。あうんの呼吸みたいなものも感じます。

(本田について)試合中は常に「俺を見てくれ」と言われます。「俺にパスを出してくれ」と。オーストラリア戦も本田に預ければ時間を作ってくれると後ろから見ていても思いました。今の日本は本田のチームだと言っていいと思うし、それだけのパフォーマンスをしてくれていると思います。最終予選でも点に絡んでますし、成長を感じます。でも本田がいないときに負けすぎで、誰かいなくなるだけでチーム力が落ちるというのは本物ではないと思いますし、考えなければいけないです。

岡崎慎司(シュツットガルト/ドイツ)

「頼りになるストライカーになるために」

(予選ではだんだん結果を出せなくなっていったが?)やばいというより、自分たちのサッカーをもっと良くしていくしかないと思うし、(長友)佑都も言っていたように危機感はありますけど、もっと強くなりたいという思いの方が強いです。

 W杯優勝を考えて、今、みんなのモチベーションはすごく高くて、たとえ良い試合をしても誰も満足していないと思います。一人ひとりが自分の特長を伸ばしていければ、あとは監督が当てはめるだけです。それに、代表に入っていない選手、Jリーグでやっている選手みんながW杯を目指して個の能力を伸ばすことを意識するのが大事で、それがチームとして合わさっていけば強くなると思います。

 その中でも、自分はゴールを取れる選手になりたいとオーストラリア戦でも思いました。左で良いコンビネーションで崩しても、中で決める選手がいないと、崩しは意味がないものになってしまいます。(香川)真司や(本田)圭佑、佑都が絡んで崩した後、クロスに対して良いポジションにいれば、僕がフィニッシャーとしての能力を発揮できると思うし、頼りになるストライカーになれる。そのために、この1年で磨かなければならないと思います。自分は代表で献身性が武器だと周りから見られていたとしても、ストライカーとして活躍し、それを超えるくらいのイメージを植え付けられれば、また何かが変わってくるはずです。

酒井高徳(シュツットガルト/ドイツ)

「失敗を気にしないメンタルが大事」

(イラク戦では出場もあるかもしれないが?)ヨルダン戦で決めることができなかった悔しさがすごく強いです。W杯出場は決まりましたが、最後を勝って締めるという意味でもチャンスがあれば、しっかりと自分のプレーをしたいです。

 今までは追加招集が多かったのですが、今はコンスタントに招集されるようになって少しずつ自信にもなってきています。その中で出番をもらっているので、結果を出すことが一番必要だと思って、そういうつもりで戦っています。そういう意味ではヨルダン戦で結果が出なかったのは、アウエーの厳しさというか良い経験をさせてもらいました。オーストラリア戦のようにホームでは相手を圧倒できるチームでも、アウエーになるとああなってしまいますし。

(香川や長友がメンタルの課題を口にしていたが?)そうですね。海外にいるからこそ、すごく思うところもあると思います。自分のチームはリーグで上位にいるわけではないですが、メンタルという部分で、試合や練習ですごくひどいミスをしても、ケロッと自分のプレーを続ける選手が多いです。そういうブレがないところが、最終的に世界で結果を出す選手の強みなのかと思う。けど、きれいにやることや正確にやることを重視する日本人が、そういう考え方をするのは難しいです。絶対にどこかで引きずるような気持ちが出てきてしまいます。ただ、結果として失敗を気にせずにそうすることで自分のプレーが出せますし、難しいけどそこが大事なんだと思います。それは、(香川)真司くん、本田(圭佑)さんや(長友)佑都くんが言うように、チームで共通して持つことができれば、すごい力になると思うし、その重要性は感じています。それに加えて、個々のレベルアップも必要になります。それは自分に厳しくするとか、それこそメンタルの部分だと思います。

<了>

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