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添田豪「自分に負けて終わりたくない」
躍進の日本男子テニス 存在感増す28歳
添田豪、28歳。厳しいツアー戦のなかで一歩ずつ階段を上り、新しいステージを目指し続けている
添田豪、28歳。厳しいツアー戦のなかで一歩ずつ階段を上り、新しいステージを目指し続けている【スポーツナビ】

 プロ転向から11年目、今年9月に29歳になる添田豪(空旅ドットコム)が今、“強くなって”いる。

 松岡修造の現役「卒業」後、10年間破れずにいた世界ランキング100位の壁を、2008年の錦織圭に続き、キャリア9年目の11年に突破した。その後、一歩ずつ階段を上がり、昨年7月には自己最高の世界47位に浮上。12年1月から約16カ月間、世界100位以内をキープした(5月20日付の最新順位は115位)。また、4月初旬に行われた国別対抗戦デビスカップ(デ杯)のアジア・オセアニア・ゾーン1部2回戦(韓国戦)では、欠場した錦織に代わる日本チームのエースとして見事な戦いぶりを見せた。

 錦織ら若手の活躍で、いま熱い日本男子テニス界。その中心で存在感を増しつつある添田は、なぜ強くなったのか。(インタビュー/辛仁夏)

1年以上のトップ100位キープ

――ここまでトップ100位をキープ。ご自身ではどう思っていますか?(※インタビュー時の4月24日は世界85位)


 そうですね、すごいんじゃないでしょうか(笑)。100位をキープするには、結果を出し続けないといけないので大変です。当たり前のようになっていますが、実はかなり厳しいですし、危機感も常に持っています。でも、すごくやりがいを持って、いまはツアー生活を送れていますね。

 プロになって10年、これからはいかに(テニスを)楽しめるかだと思っています。もちろん勝ちを求めることは変わらないですが、自分のやりたいことにもっとトライしていきたいです。


――世界ツアーを戦う中で、いまの自分の武器は何ですか?


 とにかくプレーの質を落とさないことです。一発の武器というよりも、良いプレーを続けられることがいまの武器というか、いま戦える自信のもとですね。それにはスタミナやメンタルの強さが必要になってきますが。


――それでは、3、4年前と比べて、技術的なところで向上した部分は?


 自分ではフォアハンドかなと思います。以前は自信が持てませんでしたが、いまは攻められる武器の一つになりました。(今は)どちらかというとバックハンドよりフォアハンドのほうがエースが多いので、そこは前とは違うところだと思います。

イタリア人の専属コーチに師事 攻めのスタイルへの変化

「攻めのスタイル」への変化を遂げた添田。写真は1月の全豪OP
「攻めのスタイル」への変化を遂げた添田。写真は1月の全豪OP【写真:アフロ】

――2007年8月から見てもらっている増田健太郎コーチに加え、10年1月にはイタリア人で元プロ選手のダビデ・サンギネッティコーチが専属コーチになりました。なぜ、サンギネッティコーチの指導を受けるようになったのですか?


 増田コーチはナショナルチームのコーチなので、他の選手も見なくてはいけない。他に専属コーチを探していたときに、サンギネッティコーチのほうから声を掛けてくれました。僕も何か変えたいという気持ちもあったし、ツアーで戦った元トップ選手がコーチになってくれることは自分にとっても良いキッカケになると思ったので、迷わずにお願いすることにしました。


――サンギネッティコーチの指導で何が変わりましたか?


 彼にコーチをしてもらってから、いまの攻めのスタイルになりました。それは練習でも試合でも言われ続けていることで、大きく変わったところですね。いまの男子テニスの世界的な基準を見ると、やはり自分からポイントを取りにいって終わる形がすごく多い。攻めにいかないと勝てないことをコーチは一番分かっていたと思います。


――では、いまの自分のプレースタイルは?


 自分のベースとなるストロークを中心としたプレーから、(相手に)隙があればネットに出るというのがいまの自分のテニススタイル。その中で、どこで攻めるのかを見極めて、前に出てネットプレーで終われることを目指しています。

辛仁夏

 東京生まれの横浜育ち。1991年大学卒業後、東京新聞運動部に所属。スポーツ記者として取材活動を始める。テニス、フィギュアスケート、サッカーなどのオリンピック種目からニュースポーツまで幅広く取材。大学時代は初心者ながら体育会テニス部でプレー。2000年秋から1年間、韓国に語学留学。帰国後、フリーランス記者として活動の場を開拓中も、営業力がいまひとつ? 韓国語を使う仕事も始めようと思案の今日この頃。各競技の世界選手権、アジア大会など海外にも足を運ぶ。

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