真田、カナダ遠征で「強くなる」=全日本プロレス

全日本プロレス

「日本にないものを盗んで来たい」

GAORA TV王者の真田のカナダ遠征を発表した全日本プロレス。真田は「日本にないものを盗んで来たい」と意欲的だった 【全日本プロレス】

 全日本プロレスが1日、都内事務所で記者会見を実施し、GAORA TV王者の真田聖也がカナダのモンクトンへ遠征することを発表した。真田は次期シリーズ『RISE UP TOUR 2013』の開幕戦5.18後楽園大会と5.19長岡大会に出場後、現地へと出発。以降のシリーズは欠場し、6.30両国大会での帰国を予定している。

 真田と会見に同席した内田雅之社長によると、カナダには全日本にも参戦していたレネ・デュプリの父親であるエミル・デュプリがプロモーターを務めているテリトリーがあり、全日本にも以前から選手派遣の要請があったという。そのカナダ行きの切符に手を挙げたのが真田だった。

 先の『チャンピオン・カーニバル』では準決勝まで進んだ真田だったが、秋山準に完敗を喫したことで、「最後は納得がいかないですね。決勝に行った2年前よりもダメだと思います」と実力不足を実感。「海外に行って、知らない人と試合をして、知らない人たちと生活をすれば強くなる」との思いから、カナダ行きを直訴したという。武藤敬司からも、「海外に行かなきゃ本当の基礎は学べない」と言われており、海外遠征は真田の望みでもあった。

 また、全日本は『RISE UP TOUR』の中で、『チャンピオン・カーニバル AFTER THAT』と銘打ち、公式戦で実現しなかったカードや、リベンジマッチなどのシングルマッチを組んでいくという。真田も、開幕戦の5.18後楽園大会でKAIとの対戦が決定。KAIのヘビー級転向初戦となった3.20両国大会での一騎打ちに敗れた真田にとっては、リベンジマッチということになる。

「両国で負けっぱなしなので、あやふやな状態でカナダに行ったら良くない」と、キッチリけじめをつけてから、カナダ遠征に行きたいという真田。また、KAIが2年前の自分と同様、決勝戦にまで行ったことにも悔しさを感じている。「同期のKAIと差が出て悔しいですね」と真田。全てを巻き返すためのカナダ遠征でもあるのだ。「日本にはないものばかりがあると思うので、盗んで来たいです」と鼻息も荒い。両国ではリニューアルされた姿を見せてくれそうだ。

薬剤師の資格を持つ変わり種

レッスルゲート出身で薬剤師の資格を持つという異色のレスラー・吉岡世起の入団が発表された。 【全日本プロレス】

 また、この日の会見で、2008年よりHANZO率いる広島県福山市のプロレス団体・レッスルゲートで活躍していた吉岡世起の入団を発表した。吉岡は本日付けで全日本の練習生となり、寮で生活をしながら、改めてデビューを目指す。

 熊本県出身で1985年1月5日生まれの吉岡は国立の岡山大学薬学部に在学しながら、レッスルゲートでプロレス活動をしていたという変わり種。岡山大学も「レッスルゲートに通いやすいから」という理由で受験したというから、筋金入りのプロレス好きだ。レッスルゲートでは2008年にSEIKIのリングネームでデビュー。全日本の福山大会などにも何度か参戦経験もあり、勉学に励みながら6年間のキャリアを積んだ。なお、薬剤師の国家資格も持っているという。

 しかし、今年の3月に大学を卒業するにあたり、進路を考える中で、東京で本格的にプロレスをやってみたいと、レッスルゲートの代表であるHANZOに相談。そこでHANZOが、ユニバーサル、みちのくプロレスで旧知の間柄であるカズ・ハヤシに相談し、全日本への入団が決定したという。HANZOより、「全日本の必要となる選手になってほしいとみんな期待しています」と、期待をかけられた吉岡。本人も「一から新弟子として出直します。全日本の力になるように、第一線で活躍できるように頑張ります」と抱負を語った。

 170センチ75キロと小柄ながら、セールスポイントはテコンドー仕込みの蹴り技。「全日本にはプロレスを見始めてから憧れていた選手がたくさんいます。田中稔さんや金本浩二さん、近藤修司さん、カズ・ハヤシさん、武藤敬司さん……ずっとテレビで見ていた選手なので」と、憧れの選手たちがいるリングで再デビューを目指す。
■全日本プロレス『RISE UP TOUR 2013』
5月18日(土)東京・後楽園ホール 試合開始18:00

【追加対戦カード】
<三冠&世界タッグ&世界ジュニア前哨戦>
諏訪魔、大和ヒロシ
秋山準、金丸義信

<チャンピオン・カーニバル AFTER THAT>
真田聖也
KAI

<チャンピオン・カーニバル AFTER THAT>
大森隆男
KENSO

<世界タッグ前哨戦/チャンピオン・カーニバル AFTER THAT>
ジョー・ドーリング
潮崎豪

<6人タッグマッチ>
船木誠勝、河野真幸、渕正信
カズ・ハヤシ、近藤修司、中之上靖文

<6人タッグマッチ>
曙、浜亮太、SUSHI
MAZADA、バンビ・キラー、ドラガン・オケッチ

【既報対戦カード】
<アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者]鈴木鼓太郎、青木篤志
[挑戦者]田中稔、金本浩二
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