佐々木憂流迦、小野島恒太の心境は!?=堀口への挑戦権につながる修斗注目の一戦
小野島「世界につながる重要な一戦」
ノンタイトル戦ながら環太平洋フェザー級王者・佐々木と対戦することになった小野島恒太 【修斗/サステイン】
――今回はジャングル選手の欠場により、対戦相手が環太平洋王者の憂流迦選手に変更されました。最初に対戦相手の変更を聞いた時には何を思いましたか?
まあ………何とも思わなかったですね。面白い答えじゃないですけど。
――いえいえ。逆に興味深いです。
試合まで1カ月を切ったところでジャングル選手が欠場になって、準備期間がない中で、現チャンピオンが出場を直訴してくれたので、それを断る理由はないですよね? 試合がなくなることが一番嫌だったので、僕は誰が相手になっても戦うつもりでした。
――対戦相手として、佐々木憂流迦というファイターにはどんな印象を持っていますか?
修斗の環太平洋チャンピオンであることには敬意を表しますし、一人のファイターとしても、切れ味抜群のナイフを持っている選手だなと思っています。
――小野島選手が言われたように、憂流迦選手はバックチョークという得意技を持っている選手です。どんな対策を立てていますか?
寝技に限らず対策を練っていますね。バックチョーク以外にもリーチがある打撃、四つ組の強さも印象に残っているので、一つ一つの局面で対処しながら試合を進めたいと思います。
――必要以上に憂流迦選手の寝技を警戒しているわけではないようですね。
はい。ADCCの日本予選で優勝して“寝技日本一”という称号もあるかと思いますが、ただ憂流迦選手は修斗のチャンピオンです。だから僕は総合格闘家としての佐々木憂流迦を意識しています。
――小野島選手の話をすると、昨年はインフィニティトーナメント準優勝、そしてシュートボクシング参戦と、いろいろな経験を積んだ1年だったと思います。
去年は対戦相手がみんな打撃系の選手と戦ってきたんですよね。だから久しぶりに組み技の強い選手と試合で、そこでどういう自分が出るのか楽しみな反面、脅威に感じている部分もあって、いろいろなワクワク感があります。
――インフィニティトーナメントで決勝を争った山本賢治選手は初代パンクラス王者の井上学選手に勝利しました。小野島選手もこの試合で自分の実力を証明したいという気持ちは強いですか?
僕自身、インフィニティトーナメントですごく成長したと思っていて、今回の試合はより大きな舞台で戦うために重要な一戦だと思います。ノンタイトルではありますが、ここで憂流迦選手に勝てば環太平洋のベルト、山本選手と再戦、そして世界タイトルにもつながる試合だと思っているので。
――今、堀口選手と憂流迦選手の世界戦の機運が高まっている状況です。そこで憂流迦選手と戦うという部分で、そこに自分が割って入りたいという気持ちはありますか?
さっきも話に出ましたが、山本選手は井上選手に勝って、僕も憂流迦選手に勝って、上位に絡んでいかなきゃいけないと思っています。今後の自分のキャリアを作る上で、かなり重要な試合だと思います。今までの試合もすべて重要だったし、今回もそれと同じくらい重要な試合ですね。