全日本プロレスが４月８日、都内にある事務所で記者会見を実施した。ジュニア戦線で活躍しているアンディ・ウーと、現在練習生である稲葉大樹の２人が、４月１３日よりメキシコに武者修行に行くことを発表した。
アンディは２０１２年７月の『ＪＵＮＩＯＲ ＨＹＰＥＲ ＬＥＡＧＵＥ』でデビューした中国武術をベースにしたマスクマン。プロレスと中国武術をミックスした動きで活躍していたが、さらなる飛躍のためにメキシコでルチャ修行を行なうことになった。

　一方の稲葉は昨年の『武藤塾新人公開オーディション』で合格した練習生。約１年間、全日本の道場で苦しい練習を行なってきたが、今回アンディのメキシコ修行に帯同することが決定。メキシコを皮切りに海外を回り、海外でのデビューも決定している。なお、デビューの場所や時間は未定。両名とも、修行期間は無期限で、内田雅之社長曰く、「全日本で上に立てるという自信を持てば帰って来ると思います」とのことだ。

　約８カ月、全日本のリングで闘ってきたアンディだが、「シングルでは勝ててない」と本人の弁にもあるように、シングルでは未勝利の状態が続いている。現状を打破するためにも、「海外でいろんなものを吸収して帰ってきます」と意欲的。「ルチャの動きと今の自分の動きをミックスさせて、新しい動きを作ってきたいですね」と、中国武術をベースにした自身のスタイルにルチャ様相を加えることで進化を図る。

　現在、全日本のトップ戦線で活躍中のＫＡＩや大和ヒロシ同様、海外でのデビューも決定した稲葉は、「これまで全日本でお世話になった感謝を忘れずに、力をつけて帰ってきます」とコメント。「海外のスタイルを吸収して、日本のスタイルと融合させたいです。全日本の道場で練習してきたことはためになっているので、世界に行っても大丈夫だと思っています。自身を持って行きたいですね」と自信に満ちた顔つきで、抱負を述べていた。
　全日本の未来を担う二人がどのような進化を遂げて日本に戻ってくるのか!?　今から帰国が待ち遠しい。