スタンダールで高まる永井謙佑の存在感=スーパーサブからレギュラー定着へ
2回のチャンスに絡むもゴールはならず
アンデルレヒト戦でも途中出場した永井(右)は、試合ごとに存在感を高めている 【写真は共同】
目についたのが首位アンデルレヒトの元気のなさだ。スタンダールDF陣の寄せの早さについていけず、枠内シュートはゼロ。GK川島永嗣のところまでボールが届くことは、ほとんどなかった。プレーオフに入ってから2試合で、アンデルレヒトが奪った勝ち点はわずか1。レギュラーシーズン時の勢いはない。
一方、スタンダールは残り10分から猛攻を仕掛けた。最も惜しかったのは81分、永井謙佑がシュートを外した場面。71分から2トップの一角としてプレーした永井は、ジョゼ・ムポクのパスを右足アウトフロントで浮かしてゴールを狙ったが、わずかに枠をとらえきれなかった。試合後の永井は「外したぁ」とこの場面を悔やむことしきりだった。
90分には味方のFKをゴール正面からヘディングで狙ったが、このシュートはバーの上を越えた。ベンチから、ずっとセットプレーが相手GKの前に入っていたものの、誰もそこへ入っていないことに気づいていたという。そこで実際に自分が飛び込んだところ、「ドンピシャでボールが来た」が、「高さは自分の限界でした」ということもあって、ヘディングでたたきつけることができなかった。
「だいぶパスが来るようになった」
「だいぶパスが来るようになりました。こうやってチャンスも増えてきているので、決めないといけないですね。試合の途中から(2トップとして先発した)ミチ(バチュアイ)とイモ(エゼキエル)の足下、足下になって、誰も裏に抜けてなかったんで、極力、裏を狙っていました」
スーパーサブ的な役割の永井に与えられている出場時間は短いが、試合ごとにその濃さが増している。
「コミュニケーションはとれてますし、あとは連動を高めることであったり、しっかり決めるだけですね。初めてのクラシコはとても独特で楽しかったです。早く(ゴールを)決めたいです」
スタンダールは順位をひとつ下げ5位になった。しかし、アンデルレヒトとはレギュラーシーズンの勝ち点17差から、一気に6差まで迫っている。毎週ビッグゲームが続くベルギーのプレーオフは、大混戦になった。
<了>
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