「松坂超え」なるか? ダルビッシュ2年目への期待=米予測サイトは「勝ち星微減」その理由は?
意外にも低い現地米国での成績予測
ダルビッシュのメジャー2年目、米サイトでは意外にも勝ち星微減の予想が多数を占めるが…… 【Getty Images】
6年総額6000万ドルという超大型契約でレンジャーズ入りし、今年でメジャー2年目を迎えるダルビッシュ有。その2013年シーズンを、野球を統計学的見地から客観的に分析する「サイバーメトリクス」の始祖として知られるビル・ジェームズは、毎年恒例の成績予測でこんなふうに占っている。
実は「ファンタジー・ベースボール」が盛んな米国では、さまざまな媒体がこのような成績予測を行っている。「ファンタジー・ベースボール」とはファンが実在の選手を独自に編成して仮想チームを作り、実際のシーズン成績をポイント化してチームごとに競うという一種の野球ゲームである。一説によると米国では1000万人を超えるファンがこのゲームに興じているとも言われており、ファンはこうした成績予測を参考に、コストパフォーマンス等を勘案しながら自らのチームを編成していくというわけだ。
「防御率は良くなるが、勝ち星は微減」
15勝8敗、防御率3.59、奪三振218
つまり、ジェームズの予測とおおむね一致していると言っていい。ちなみに昨年のダルビッシュの成績は16勝(リーグ6位タイ)9敗、防御率3.90、奪三振221(リーグ5位)。ベースボール・シンク・ファクトリーの「ZiPSプロジェクションズ」が唯一、昨年を上回る17勝と予測しているものの、総じて言えるのは「防御率は良くなるが、勝ち星は微減」だ。これは何故か?