タイトル挑戦の山崎「勝つ以外に道はない」 3.20Krush直前インタビュー
「勝つ以外に道はない」とタイトル挑戦へ意気込む山崎 【t.SAKUMA】
王者トーマスは昨年8月に山崎の先輩である梶原龍児を2R1分42秒、ハイキックでKOし、タイトルを獲得した。今回も「左フックか、ハイキックでKOしたい」と語る王者の意気込みは!? また、この一戦へ「絶対に勝つ」と気持ちを盛り上げてきた山崎の思いとは!?
山崎「ずっと高いテンションで過ごせてきた」
今回は初めてのタイトルマッチで、すべてをかけて悔いがないように追い込んできました。
――12月の試合から約3カ月の準備期間は短かったですか? それとも長かったですか?
あっという間の3カ月でしたね。でも12月の敗戦で自分を見直して、タイトルマッチに向けて準備してきました。
――この3カ月間、トーマスに勝つためのどんな準備をしてきましたか?
トーマス対策も練ってきたし、気持ちの面で「絶対に勝つ」と自分の中で盛り上げてきました。3カ月間ずっと高いテンションのまま過ごせたと思います。
――やはりタイトルマッチはこれまでの試合とは違いますか?
違いますね。今まで応援してくれた人たちにベルトを獲って恩返しをしたいし、自分は勝つ以外に道はないと思っています。
――改めてチャンピオンのトーマスにはどんな印象を持っていますか?
外国人選手特有のいい筋肉もしているし、拳も硬いと聞いています。でも勝てない相手ではないですね。
――山崎選手としては相性がいい、戦いやすい相手ですか?
前田(憲作)先生と、いかに自分にとっていい距離で戦えるかを考えてやってきて、単純に相性がいいと言うよりも、相性がいい方向に持っていけるように準備をしてきました。
――今回のタイトル挑戦権はWILDRUSHリーグを勝ち抜いて手にしたものですが、山崎選手はあのリーグ戦を通じて、どう成長したと思っていますか?
自分の中ではWILDRUSHで優勝して、12月も勝って、もう一戦挟んでタイトルマッチというのを考えていたんですよ。だから本当はタイトルマッチ前に勝って「WILDRUSHを経て精神的に強くしてもらった」「あのメンバーに鍛えてもらった」と言いたかったので、それが出来なかったことは残念です。でも1年を通じて、あのメンバーのリーグ戦を勝ち抜けたことはすごい自信にもなったし、優勝という結果を残せたことは自分にとって大きいです。あのリーグ戦を経験すれば、他に怖いものはないとうか、どんな相手が来ようがひるむことはないです。WILDRUSHはタイトル挑戦権をかけて行われたものですが、自分にとってはタイトルマッチ=WILDRUSH最終章。僕はあのメンバーを代表して戦うし、本当にいろいろな想いがあって、何が何でも勝利が必要だと思います。
――またこのタイトルマッチは先輩の梶原選手からベルトを奪ったトーマスに、WILDRUSHリーグを優勝した山崎選手が挑戦するという、ストーリーがある試合です。山崎選手も自分に流れが来ている、ドラマチックな試合だと感じていますか?
Krushは日本で出来たベルトで、その初代を獲ったのが自分の先輩の龍児さん。WILDRUSHが始まって防衛戦が同門対決になるかもしれないという中で、トーマスという外敵が現れてベルトを持って行った。インターナショナル化されていますけど、Krushは日本のベルトだと思うし、ここでベルトを獲り返したいという気持ちは強いです。繰り返しになりますが、自分は勝つ以外に道はないです。