中継ぎ左2枚に不安……米国で「微」調整が必要=橋本清氏が解説

構成:スポーツナビ

決勝ラウンドでも貴重な森福、山口 今回の失点は心配

 一方、投手陣ですが、中継ぎの森福投手、山口投手が失点したのは非常に痛かったですね。特に不安視していなかった中継ぎ、抑えというところで問題が出てきた。それまで先発陣の不安であったりとか、そういうところがクローズアップされていた中での中継ぎ陣の不安ですからね。しかも、この森福投手、山口投手の左2枚は、米国でも非常に大事なところで行くと思いますから、今回失点したのは心配ですね。

 でも、ここはしっかり切り替えて、次はメジャーのジャイアンツ、カブスと練習試合ありますから、そこで連投してもいいと思います。ワンポイントとしてゲームにスッと入れるような状況をつくってあげたい。微調整が必要ですね。調整ではなく、「微」調整で大丈夫だと思います。

モチベーションはどの国よりも高い、自信を持って臨もう!

 米国での決勝ラウンドですが、まず準決勝を勝たないことには決勝がないので、準決勝は総力戦ですね。先発は前田健太投手が有力視されていますが、前回オランダ戦の登板を見ると、準決勝も頼り切りたいという内容でした。ただ、そうはいかないと気持ちを引き締めながら、マエケンが良くないと思えば、すぐに右・左のワンポイントと動いていいと思います。

 とにかく打者、投手ともに粘って、粘って、バッターは1球でも食らいついて、ピッチャーは簡単にストライクを欲しがらないこと。福岡ラウンド、東京ラウンドで学んだことは最後まであきらめないことですし、台湾戦を見ても、そういうゲームの中でチームとして1つになりました。そうやってチームが学んでことを各自が引き出しの中に入れ込んで、自信を持って決勝ラウンドに臨めば必ず3連覇できます。

 やはり、侍ジャパンは他のチームとはハートが違うと思います。3連覇を目指しているのは日本だけですから、そこのモチベーションの高さは負けるはずがありません。当初、メジャーリーグの日本人選手たちがいない中、侍ジャパンは本当に大丈夫かと不安視されていました。日本のファンのみなさんの関心も低かったと思います。その中でここまで来たわけですから、まず米国行き決めたことに自信を持って、プライドを持っていけば大丈夫。福岡、東京を経てチームは仕上がりましたから、あとは一球入魂に尽きると思いますね。

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