ザック監督「リスクを冒したトライを」=キリンチャレンジ杯 ラトビア戦前日会見

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「リスクを冒して積極的にトライしてほしい」と選手たちへの期待を述べたザッケローニ監督 【スポーツナビ】

 日本代表は6日、ホームズスタジアム神戸でラトビア代表との国際親善試合に臨む。アルベルト・ザッケローニ監督は香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)、本田圭佑、(CSKAモスクワ)ら欧州組を14人選出するなどベストメンバーをそろえた。ラトビアは、ワールドカップ(W杯)予選でも6チーム中5位に沈んでおり、ホームで戦う日本にしてみれば、内容の伴った勝利が求められる。

 試合を翌日に控えた会見で、日本のアルベルト・ザッケローニ監督は「明日のゲームに関しては、コンディションの良いメンバーを積極的に使っていきたい」と試合勘のある海外組を多く先発させる意向を示した。

 また、日本代表では1トップで使われることの多い本田に関しては「できることならトップ下で使いたいし、彼が最も生きる場所はそこだと思う」とトップ下での起用を示唆した。

リスクを冒して積極的にトライしてほしい

 今日のトレーニングの前にメンバーには言ったのだが、明日の試合をオープニングとして大切な2013年が始まる。今年はイベントや試合がたくさんあるし、達成しなければならない大きな目標もある。大きな目標のひとつとしては、W杯予選を勝ち抜くことが挙げられると思うし、重要なヨルダン戦を1カ月半後に控えている。ヨルダンとの試合の前に2つのフレンドリーがあるが、この2試合を有効利用して3月の本番に向けて良い状態で臨みたい。

 明日の試合に関して選手にお願いしたのは、ここ2カ月クラブチームでやってきたことをリセットしてほしいということだ。昨日(日本に)着いたメンバー、あるいは今日到着したメンバーもいるが、代表チームのコンセプトを思い出してほしい。当然、短期間で準備が万全でない中、パーフェクトにいかなくても、できるだけ良いプレーを出してほしい。

 大切なのはトライをすることだ。当然そこにミスもあるだろうが、リスクを冒して積極的にトライしてほしい。フレンドリーマッチではあるが、これまでやってきた戦い方の復習をしてもらいたい。昨日のトレーニングでは、長時間の移動とリーグ戦の疲労もあり、ほとんどリカバーに時間を費やしたわけだが、今日はどのメンバーのコンディションがいいかを見極めることができた。

試合勘のある選手、海外組を中心に起用

――新しい選手をチームに加えるときに、監督は簡単には試合に使わないことが多い。初めて招集する選手に関して考えていることは?

 新しい選手が試合に出るためには、まずはチームのやり方にしっかりなじんでもらい、チームコンセプトを共有することが大切だ。時にその準備が整っていない選手をピッチに送り込むことで、その選手の今後の可能性を消してしまう怖さがある。明日の試合に関しては、コンディションの良いメンバーを積極的に使っていきたい。

――昨年9月のイラク戦以降、香川や岡崎慎司(シュトゥットガルト)ら前線の選手がけがでそろわなかった。今回は本田や清武弘嗣(ニュルンベルク)も含めて全員そろっている中で、どういう基準で選手をチョイスするか?

 繰り返しになるが、明日のゲームに関しては、コンディションが整っている選手、試合勘のある選手、海外組を中心に使うことになると思う。

――明日の試合でリスクを冒してトライということだが、具体的にどんなことを選手に期待しているか?

 ここまでの2年半、少しずつ多くのことを積み重ねてきたし、少しずつ新しいことをインプットしていった。明日の試合では、これまで積み上げてきたことをできるだけ多く出してほしいという意味で「トライをしてほしい」と言った。今後につながるための戦いをしていきたいので、建設的にこれまでやってきたことをトライしていこうと思っている。明日はリズムやテンポというところよりも、おのおのの距離感であったり、ディフェンス・中盤・FWの3ラインの距離感が適切にとれているかを重点的に見たい。

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