ザック監督「リスクを冒したトライを」=キリンチャレンジ杯 ラトビア戦前日会見
「リスクを冒して積極的にトライしてほしい」と選手たちへの期待を述べたザッケローニ監督 【スポーツナビ】
試合を翌日に控えた会見で、日本のアルベルト・ザッケローニ監督は「明日のゲームに関しては、コンディションの良いメンバーを積極的に使っていきたい」と試合勘のある海外組を多く先発させる意向を示した。
また、日本代表では1トップで使われることの多い本田に関しては「できることならトップ下で使いたいし、彼が最も生きる場所はそこだと思う」とトップ下での起用を示唆した。
リスクを冒して積極的にトライしてほしい
明日の試合に関して選手にお願いしたのは、ここ2カ月クラブチームでやってきたことをリセットしてほしいということだ。昨日(日本に)着いたメンバー、あるいは今日到着したメンバーもいるが、代表チームのコンセプトを思い出してほしい。当然、短期間で準備が万全でない中、パーフェクトにいかなくても、できるだけ良いプレーを出してほしい。
大切なのはトライをすることだ。当然そこにミスもあるだろうが、リスクを冒して積極的にトライしてほしい。フレンドリーマッチではあるが、これまでやってきた戦い方の復習をしてもらいたい。昨日のトレーニングでは、長時間の移動とリーグ戦の疲労もあり、ほとんどリカバーに時間を費やしたわけだが、今日はどのメンバーのコンディションがいいかを見極めることができた。
試合勘のある選手、海外組を中心に起用
新しい選手が試合に出るためには、まずはチームのやり方にしっかりなじんでもらい、チームコンセプトを共有することが大切だ。時にその準備が整っていない選手をピッチに送り込むことで、その選手の今後の可能性を消してしまう怖さがある。明日の試合に関しては、コンディションの良いメンバーを積極的に使っていきたい。
――昨年9月のイラク戦以降、香川や岡崎慎司(シュトゥットガルト)ら前線の選手がけがでそろわなかった。今回は本田や清武弘嗣(ニュルンベルク)も含めて全員そろっている中で、どういう基準で選手をチョイスするか?
繰り返しになるが、明日のゲームに関しては、コンディションが整っている選手、試合勘のある選手、海外組を中心に使うことになると思う。
――明日の試合でリスクを冒してトライということだが、具体的にどんなことを選手に期待しているか?
ここまでの2年半、少しずつ多くのことを積み重ねてきたし、少しずつ新しいことをインプットしていった。明日の試合では、これまで積み上げてきたことをできるだけ多く出してほしいという意味で「トライをしてほしい」と言った。今後につながるための戦いをしていきたいので、建設的にこれまでやってきたことをトライしていこうと思っている。明日はリズムやテンポというところよりも、おのおのの距離感であったり、ディフェンス・中盤・FWの3ラインの距離感が適切にとれているかを重点的に見たい。