船木、諏訪魔との三冠戦に「絶対に勝ちたい」=全日本プロレス
船木「勝ったほうが全日本の一番」
3月両国大会での三冠戦が決まった船木(左)と諏訪魔 【全日本プロレス】
先日の大田区大会で曙を破り、三冠王座の4度目の防衛に成功した船木。その前に姿を現したのは、その日に蝶野正洋と合体を果たしたばかりの諏訪魔だった。全日本のアドバイザーである蝶野は諏訪魔の挑戦を船木に要求。船木も受諾し、この日正式に決定となったことが発表された。
会見には王者・船木と挑戦者・諏訪魔が出席し、それぞれ意気込みを述べた。2人が三冠を懸けて闘うのは4カ月前の9.23横浜大会で船木の三冠王者初防衛戦以来のこと。両国では半年ぶりに一騎打ちを行うことになるが、船木は「全日本に3年いますけど、その中で一番と二番を争うことなのかな、と。ベルトはそのリングで一番の人が巻くものですから。勝ったほうが一番、負けたほうが二番に必然的になります」と、諏訪魔との決戦に頂上対決を意識。これまで諏訪魔とは1勝2敗1分という戦績だが、「勝って五分五分にします。絶対に勝ちたいですね」と必勝を誓った。
船木にとって諏訪魔は特別な存在だ。「自分が全日本に来た時から常に目の前にいて、壁になっています。所属選手で壁になっているのは彼しかいない。逆に自分も彼の壁になっていると思っているので、破ったほうが先に進めると思います」と、キャリアの差を超えたライバル意識もあるようだ。
この4カ月の間に諏訪魔はジョー・ドーリングとLAST REVOLUTIONを結成。さらに先日は蝶野とも合体するなど、急速に周囲の環境を変化させている。そこは船木も警戒するところで、「ジョー選手とLAST REVOLUTIONを組んで変わったのか? 蝶野さんとなぜあそこで組んだのか? それを確認したいですね」とリング上で諏訪魔の変化を実感したいようだ。
諏訪魔「蝶野の黒い蜜を吸って自分を変えていく」
1月26日の大田大会で、船木が曙に勝利し4度目の防衛に成功した直後、蝶野と諏訪魔がリングに現れ、対戦を直訴した 【前島康人】
蝶野効果なのか、これまでの諏訪魔とはいささか様子も違う。船木との対戦成績はリードしているものの、「この間の三冠戦で立場は俺が下というふうになっているわけで、一回は認めますよ。いままでは俺のほうが上だと口で調子良く言っていましたけど、いまは口でプロレスをするつもりはないですから」と、潔く自分の立場を認識している。しかしながら、対戦することが決まったからには一歩も引くつもりはない。「両国でそれをひっくり返します。補助車が必要なのかとか言っていたけど、開幕からぶっ潰しにいきますよ」と、次期シリーズ『2013 エキサイト・シリーズ』から船木狩りを実行に移していくようだ。
誰もが認める全日本の頂上対決を制するのは果たして!?
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