久保優太「自分が主役になるトーナメントに」=Krushインタビュー
■自分にとって通過点。必ず優勝します
――今回、−67kg級初代王座決定トーナメントのオファーを受けた時、率直にどんな心境でしたか?
「去年70kgに階級を上げることを目標に掲げて、それに向けて練習しているところなのですが、階級的にその途中で自分が戦うべきトーナメントだと思いました」
――久保選手はこのトーナメントを自分のためのものにしたいという気持ちはありますか?
「そうですね。Krush初の代々木大会ですし、自分が主役になるトーナメントにしたいと思いました。そのためには試合内容でも魅せたいですし、ここで自分が立ち技格闘技を盛り上げる主役にもなりたい。トーナメント出場が決まって、選手としてのモチベーションは上がりましたね」
――一昨年の大晦日にさいたまスーパーアリーナで試合ををした久保選手にとって、今回の代々木大会は久しぶりの大会場です
「僕としては大きい舞台で試合ができることをうれしく思います」
――久保選手はもっとたくさんの人に自分の試合を見てもらいたいという気持ちはありますか?
「それが一番ですね。もっと一般の人たちに立ち技の魅力を伝えて、メジャーなものにしたいという気持ちはいつも持ち続けています」
――そのためにも今回のトーナメントは久保選手にとっても重要だと思います
「会見でも話したように、この大会は自分にとって通過点というか、クリアしなければいけない大会だと思うんですよね。僕は70kgで世界一になることを目標にしているので、そのためにも必ず優勝します」
――1回戦の対戦相手がTaCa選手に変更となりましたが、それについてはいかがですか?
「会場などで試合を見たことがあると思うのですが、あまり記憶にないというか……そういう印象ですね。試合まで時間も時間なので、映像があれば何回かは見ようと思っています」
――代々木大会はKrush初のビッグイベントということもあり、今まで以上に注目されると思います。その中で久保選手はどんな試合を見せたいですか?
「初めて格闘技を見る人には『キックってこんなに面白いんだな』『またこの選手を見たいな』と思われる試合をしたいです。そしてずっと僕の試合を見てくれている人たちには『久保優太が強くなっている』と思ってもらえるような進化したところを見せたいです。そしてトーナメントを優勝して、2013年の良いスタートを切りたいです!」
TaCa「67kgでは違うってところを見せてやります」
「階級に関しては、かなり減量が苦しかったので、いずれは上の階級でやろうと思っていました。リーグ戦でケガもあったので、春くらいまでは試合は休もうと思っていたんです。そうしたら代々木で大会が行われることになって、何でもいいから出してくれ、と」
――まずは代々木大会への出場がありきだったんですね
「はい。それで具体的に話を詰めていく中で、契約体重でワンマッチをやらないかという案もあったんですけど、それでは先につながらないじゃないですか。だったら67kgのトーナメントに出ようと思いました」
――67kgという階級もTaCa選手にとっては大きなプラスですよね
「僕自身、減量でどのくらいパフォーマンスが落ちているかは分からないんですけど、周りからは『63kgは辞めた方がいい』と言われていました。だから階級を上げてよかったと思われる試合をしたいです」
――そして急遽、ローマン・マイロフの負傷欠場で本戦に繰り上げで、久保優太選手との対戦が決まりました。いきなり優勝候補の久保選手が対戦相手ですが、久保選手についてはどんな印象を持っていますか?
「自分とは実績も違うと思いますが、パワー差や体格差もないだろうし、特に久保選手だからどうだというはないですね。(警戒している技は)サウスポーなので左全般の攻撃で、特に左ハイキック。それだけもらわなければ、きっちり戦ってポイントも取れると思います」
――後楽園よりも大きな会場で戦うことについてはいかがでしょう?
「僕はプロデビューして3年だし、後楽園ホールでも大きな会場だなと思っていたところに、こんなビッグチャンスをもらえて幸せな限りです」
――TaCa選手は性格的にも大会場での試合の方が燃えるんじゃないですか?
「間違いないっす。後楽園でやっている試合も激しいかもしれませんが、今回はもっと激しいですよ。67kgで代々木で戦うTaCaは違うってところを見せてやります」
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