三冠王座初挑戦の曙が意気込み!「歴史に残るような試合を」=全日本

全日本プロレス

1.26大田区体育館で三冠王座をかけ激突する船木(左)と曙 【全日本プロレス】

 1月4日(金)、都内にある事務所で全日本プロレスが記者会見を実施。『2013新春シャイニング・シリーズ』の最終戦1・26大田区大会で三冠戦を行う船木誠勝と曙が出席し、意気込みを述べた。

■船木「人生の後半で思い出に残るような試合を」

 4度目の防衛戦で曙を迎え撃つことになった船木は、「プロレスに復帰して3年一緒にシリーズ回るりしていますけど、シングルはないし、タッグもまともに試合した感覚がないので、これが初対決という気持ちですね。三冠を挟んでの試合で、久しぶりに勝負という感覚で試合を迎えたいと思います」とコメント。
「第64代横綱だった時の活躍も知っていますし、相撲を引退してK−1で復帰した時も解説をして観ていましたし、プロレスに帰ってきた時も凄いなと思っていました」と、同世代でもある曙に対しては特別な思い入れもあるようだ。
 そして、「三冠の歴史に残るような試合をしたいですね。引退したあとに『凄い試合をやったんだな』と、人生の後半で思い出に残るような試合をしたいと思います」と、特別な思いでこの大一番に臨むことを宣言した。

 これまで船木はパンクラス時代にはセミー・シュルト、全日本でもビッグ・ダディなどの巨漢と対戦したことはあるが、やはり大相撲で頂点を取った曙は規格外の相手。「まともにぶつかったらダメ。最後は気力でしょうね。苦しい試合になるのを承知でいきます。ハイブリッド・ブラスター? 物理的には無理かもしれないですけど、チャレンジはします」と、その攻略法には注目が集まりそうだ。

三冠王者として古巣・両国に凱旋なるか!?

曙は挑戦者決定戦を制し初の三冠挑戦権をゲット 【t.SAKUMA】

 一方の曙にとっては全日本参戦から8年かかってようやく辿り着いた三冠初挑戦だ。「正直言うと、三冠挑戦はもうないなと思っていた時に、このチャンスが来ました。だから、歴史に残るような試合をしたいし、しなきゃいけないと思っています」と、こちらも特別な思いを込めて、この三冠戦に臨む。
 また、曙にとっても船木は特別な相手。「相撲の現役時代からいろいろなリングで活躍している姿を観てきましたし、3年シリーズを一緒に回って、プロレスに対する思いだったり、体調管理だったり、勉強になることが多い。見ていると負けられないなと思って、自分もやるようになりました」と、リスペクトを払っての挑戦だ。

 三冠を取れば、次のビッグマッチは3.17両国大会。曙にとっては故郷とも言うべき両国国技館に三冠王者として凱旋できるチャンスでもある。しかし、「そういう夢のようにならないのがプロレス。1.26に的を絞って、精神も身体もベストに持っていけるように頑張ります」と、目の前の三冠戦に集中する。

 日本で総合格闘技のジャンルを切り開いた船木と、日本の伝統的格闘技・相撲で頂点を極めた曙。2013年最初の三冠戦は究極の異次元対決になりそうだ。

■全日本プロレス『2013新春シャイニング・シリーズ』最終戦
1月26日(土)東京・大田区総合体育館 開始17:00

【決定対戦カード】

<アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者]田中 稔、金本浩二
[挑戦者]大和ヒロシ、佐藤光留
※田中&金本は3度目の防衛戦

<BJW認定世界ストロングヘビー級選手権試合 30分1本勝負>
[王者]征矢 学
[挑戦者]佐々木義人(大日本プロレス)
※征矢は初防衛戦

【既報対戦カード】

<三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]船木誠勝
[挑戦者]曙
※船木は4度目の防衛戦

<スペシャル・タッグマッチ 60分1本勝負>
武藤敬司、リック・フレアー
藤波辰爾(ドラディション)、真田聖也
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