生まれ変わった日本体育大 前回19位からの優勝は「チーム一丸となった結果」=箱根駅伝・日本体育大選手コメント

構成:スポーツナビ

30年ぶり10回目の総合優勝を飾った日本体育大。写真はゴールテープを切るアンカー・谷永雄一 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

 第89回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の復路が3日、箱根・芦ノ湖から東京・大手町の読売新聞東京本社新社屋(建設中)前までの5区間、109.9キロのコースで行われ、日本体育大が11時間13分26秒で30年ぶり10回目の総合優勝を飾った。予選会出場校の総合優勝は史上2校目の快挙。連覇を目指した東洋大は2位。往路9位の駒大は往路で巻き返して3位に入った。

 往路を制して、トップで復路をスタートした日本体育大は5区間中4区で区間2位と安定した走りで、追いかける東洋大との差を広げ4分54秒の大差をつけ、アンカー・谷永雄一がゴールテープを切った。

 以下、監督と選手のコメント。

ガッツポーズで往路優勝のゴールテープを切る日本体育大の3年生主将・服部翔大 【写真:北村大樹/アフロスポーツ】

別府健至監督
「狙ったわけではないが、選手たちがよく頑張ったと思います。また、全部員が一丸となれた。それに尽きると思います。本当に感謝しています。(日体大の学生時代に果たせなかった優勝だが?)大学2年生の時、私が9区でけいれんを起こして総合優勝を逃しましたので、あの時のことを思い出す気持ちでいっぱいです。(復路は4年生が3人走ったが?)キャプテンは3年生でしたが、4年生がしっかり支えて、この1年本当に頑張ってきたと思います。あくまでも挑戦者の気持ちを忘れずに、感謝の気持ちを持ってこれからも頑張りたいと思います」

1区:勝亦祐太(区間7位)
「本当にうれしく思っています。初めての箱根駅伝で楽しく走ることができて良かったです。(これからどんな選手に?)まだ自分が走った区間に前に選手がたくさんいるので、その選手たちに追いついて、もっと強い選手になりたいと思います」

2区:本田匠(区間4位)
「(2年連続2区だったが?)去年と違って(今年は)かなりスローペースになったのですが、それでも粘りの走りと、前にしっかりついて走ることができたので良かったと思います。(今後も)さらに強い日体大を目指してこれから頑張っていきたいと思います」

3区:山中秀仁(区間6位)
「1年目からこんな幸せな気分を味わえるとは思っていませんでした。去年はテレビで見ていたので、今年出れると思っていなくて緊張した部分もありましたが、すごく楽しく走れました。(どんな選手になりたいか?)誰が見ても“強い”という選手になりたいと思っています」

4区:木村勇貴(区間5位)
「1、2、3区の選手が本当に良い流れできたので、ちょっと不安が多かったのですが、次の5区には服部(翔大)さんが控えていますし、自分は少しでも良い流れで(服部に)つなげたらいいなと思って走りました。この1年間本当にいろんな思いがあったのですが、去年もたすきが途絶えましたし、今年は“絶対に見てろ”と思って練習、生活に取り組んできました」

5区:服部翔大(区間1位)
「うれしい気持ちでいっぱいですね。往路優勝して流れが良く、復路もみんなが頑張ってくれたのでこの結果がついてきたのだと思います。(キャプテンとしてこの1年を振り返って)やはりいろいろと苦労する部分もありましたが、先輩や後輩、同級生がついてきてくれたので、ここまでみんなで一丸となって頑張ってこれたのが本当に良かったのだと思っています」

6区:鈴木悠介(区間7位)
「(6区の日体大記録だが?)監督の言っているように、しっかりと自分の仕事をしっかり果たせばいいということで、(記録を)狙っていたわけではないのですが、落ち着いてきたことがこういう結果につながったと思いますし、気持ちをうまく保てたと思います」
7区:高田翔二(区間2位)
「(後続との差を広げたが?)結果的に広がってたという感じで、後ろはあまり意識していませんでした。(4年間振り返って?)つらいことの方がほとんどなのですが、最後良い形で終われたので、そうゆう経験が生かされたのだなと思います」

8区:高柳祐也(区間2位)
「たくさんの人が応援してくれていたので、そうゆう人たちのためにも良い走りが見せられるように最後まで粘ったのが結果につながったと思います。この1年本当に苦しかったですが、やはり箱根駅伝を1度も走れていなかったので、応援してくれている人のためにも、この1回は箱根を走るだけでなく、結果を残して走るんだという気持ちでやってきました」

9区:矢野圭吾(区間2位)
「先頭で走るのは初めての経験だったので、とても気持ち良く走れました。この1年でしっかり結果が出せるという安定感をつけてこれたので、やはり箱根駅伝でもそれなりの結果が出せるようになったと思います。来年も優勝を狙って、これからも永く、強い日体大を築いていけるような学年にしたいと思います。」

10区:谷永雄一(区間2位)
「(ゴールの瞬間は)人生の絶頂というくらい嬉しくて、やはり1年間やってきた結果が出たのだなと思いました。(胸元の大学のマークを見せるようにゴールしたが?)『日体大は強いんだぞ』と見ている人たちにも思ってもらえるように、これからももっともっと強くなっていくという意思表示とともに、みんなに見てもらいたかったです。(後輩へ)これからどんどん強くなっていくと思うので、来年も勝ってもらえるように頑張ってもらいたいです」

<了>
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