カレンチャン、武豊パテックら日本馬に勝機=合田直弘の香港国際競走展望

JRA-VAN

香港ヴァーズ:8歳ジャガーメイル、馬場適正と名手の腕に期待

馬場相性の良さと名手ホワイトの腕でジャガーメイルが健闘を見せるか 【写真:中原義史】

 日本代表のジャガーメイル(牡8)は、なんとこのレース4度目の参戦となる。過去3回の成績は3着、4着、4着と安定しており、シャティンの馬場への適性は高く、アウェーでも力を発揮できる適応力を持った馬だ。過去最高の顔触れがそろいハイレベルの争いとなりそうな今年のこのレースだが、香港で12シーズン連続リーディングという名手D.ホワイトをブッキングできたのは大層心強く、これまでの3回同様の健闘を期待したい。

 最大の敵は、このレース連覇を目指す仏国調教馬デュナデン(牡6)か。これも前年に続く連覇を狙った前走のG1メルボルンC(芝3200m)は1番人気を裏切り14着に大敗したが、59キロのトップハンデを背負わされた上に、追い込むこの馬には不向きの展開にはまったのが敗因。ダンシングレイン(牝4)という逃げ馬がいるだけでなく、前走G1カナディアン国際(芝12ハロン)を逃げ切ったジョシュアツリー(牡5)や、リベレーター(セン5)という地元香港の先行馬もいるここは、平均以上の流れになる公算が大きく、強烈な末脚を持つこの馬が本領を発揮できる競馬になるとみる。

 この路線のG1・3勝馬で、密にして草丈の長いシャティンの馬場に対する適性の高そうなメアンドル(牡4)や、春のG1シンガポール国際C(芝2000m)勝ち馬で、ここが休み明け2戦目という臨戦態勢に好感が持てるシンション(牡7)らも争覇圏にいる馬たちだろう。

 昨年のG1BCターフ(芝12ハロン)2着という実績を誇り、レーティングでも最上位のシームーン(牡4)は、1番人気に推された前々走のG1キングジョージ(芝12ハロン)が5着、前走のG1凱旋門賞(芝2400m)が8着と、不甲斐ない競馬を続けており、真価を発揮できる状態にあるのかいささか疑問である。 

(文・合田直弘/協力・JRA−VAN)

※香港国際競走は12月9日(日)香港シャティン競馬場で開催

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