UFCが選んだ日本最高のMMAファイター(前篇)

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絶対王者アンデウソンのタイトルに挑戦した岡見 【Zuffa LLC via Getty Images】

■岡見勇信(神奈川)

 UFC史上最も成功を収めた日本人ファイターである岡見は、ミドル級では誰もが恐れるパワフルな男だ。15戦11勝という戦績を誇り、ネイサン・マーコート、マーク・ムニョス、マイク・スウィックを葬ってきた岡見は、UFC外の試合とはいえ、アンデウソン・シウバを倒した最後の男でもある。そして12月、岡見はかつて破ったアラン・ベルチャーと2006年以来2度目の対戦を迎える。

■桜庭和志(秋田)

 桜庭のUFC参戦は1997年のUFC JAPANの一大会にとどまる。同大会を1勝、1ノーコンテストで終えた桜庭は、ヘビー級トーナメントのタイトルを手にし、その後はPRIDEでの戦いに転じた。
“グレイシーハンター”の異名をとった桜庭はPRIDEのリングでMMA界のパイオニア一族を次々と手玉に取り、名実ともにスーパースターとなった。

■桜井“マッハ”速人(茨城)

 桜庭と同じように、UFCでのたった一つの夜のみで桜井“マッハ”速人を評価することはできない。「UFC36」でマット・ヒューズを相手にまさかの敗北を喫した桜井だが、その激闘のキャリアを振り返ればこの試合はほんの些細な出来事に過ぎない。
 PRIDE、DEEP、修斗、そしてDREAMで、桜井はアンデウソン・シウバ、五味隆典、ニック・ディアス、ジェイク・シールズ、そして宇野薫といった伝説的なファイターたちと戦ったきたのだ。

■宇野 薫(神奈川)

 二度に渡ってUFC王者に挑戦した宇野は、ジェンス・パルヴァー、BJ・ペンに敗れ、日本人初のUFC王者戴冠は叶わなかった。イーブス・エドワーズやディン・トーマスこそ下してるが、ビッグファイトでは勝利することができなかった。

■山本“KID”徳郁(神奈川)

 日本のリングで圧倒的な強さを誇った山本は、軽量級のパイオニアと呼べる存在で、いつかはユライア・フェイバーやミゲル・アンヘル・トーレスとの団体の垣根を越えたスーパーファイトに臨むと長きにわたって噂されていた。
 2011年にUFCと契約してようやく夢が実現すると思われたが、デメトリオス・ジョンソン、ダレン・ウエノヤマ、ヴァウアン・リーに敗れ、オクタゴン3連敗を喫してしまった。

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