真鍋監督「一致団結したのが勝因」、迫田「背中押してもらった」=バレー女子・3位決定戦コメント

スポーツナビ

迫田さおり(東レ)「メンバーから背中を押してもらった」

先発起用にこたえ、大活躍した迫田 【写真:AP/アフロ】

 うれしかったです。勝ったことがうれしくて、本当に良かったです。この試合で銅メダルが決まるので、悔いのないように自分の力を全部出し切ろうと思ってスタートしました。シャットされたり、大事なところでミスも出てしまったんですけど、それでもテンさん(竹下佳江=JT)に「大丈夫、頑張れ」って背中を押してくれたので、チームのメンバーから背中を押してもらって取れた点だったと思います。泣いてはいないです。

(スタメンは)正直、不安や緊張もあって、どういうゲームになるんだろうと思っていたんですけど、真鍋監督がスタートでいくと決めてくれた以上、自分の役割を絶対に果たしたいと思いました。(スタメンを告げられたのは)昨日の練習前です。(韓国に対して)苦手意識も得意意識もそんなにないです。とにかく、思いきり頑張れってみんなも言ってくれて、伸び伸びバレーができたのは、そういうみんなの1つ1つの言葉のおかげだと思います。

 自分はたまたまこの大事な試合でコートに立たせてもらっただけで、まだまだ弱い部分もあります。もっともっと頑張っていかないといけないと本当に思います。(銅メダルは)親に一番に見せたいですね。

木村沙織(東レ)「全員が強い気持ちで戦えた」

「本当に、本当に良かったなと思います。しっかり最後まで試合ができたのが良かったですし、今まで積み重ねてきたものが結果につながって良かったと思います。
 絶対この一戦は負けたくなかったですし、メダルがあるのとないのとでは全然違うので、絶対に(メダルを)持って帰りたい気持ちでいっぱいでした。全員が強い気持ちで戦えたと思います。

(終わった瞬間は)ホッとしたというのと、今までオリンピックでメダルというのを目標にずっとやってきたので、それが結果につながって本当に良かったなと思います。

(韓国には5月の)世界最終予選で負けてますし。キム・ヨンギョンにすごくやられていたので、そこはみんなでブロックとディフェンスでどうにか頑張ろうとは話していました。まず前半、サーブでしっかり崩せてたと思いますし、攻撃とディフェンスもしっかりできていたので、相手チームもバタバタしていたと思います。ヨンギョンもすごくイライラしていたので、すごく良かったなと思います。

(準決勝でブラジルに敗れた後は)すぐに切り替えられました。あの試合は本当に悔しかったですけど、終わったことなので。まだチャンスもありましたし、絶対に次は勝って終わりたいという気持ちのほうが強かったです。

(現在のチームになって真鍋正義監督からプレッシャーもあったが)真鍋さんが思い描く選手にはまだまだなれてないと思いますけど、全員でつかみとった結果なので、それは良かったです。個人としてはもっともっと安定したプレーヤーになりたいというか、もっともっと成長したいという思いがこの大会で強くなりました。

(チームを引っ張れたという意識は)それは全然ないですし、結局ずっとチームを引っ張ってまとめてくれたのは竹下(佳江=JT)さんなので。そのテンさん(竹下)の近くで、この大会もずっと一緒のコートでできて良かったなと思いますし、本当に最後までいろんなことを勉強させてもらったので、見習いたいことばっかりです。

(五輪後はトルコリーグに移籍するが)初めての経験ですし、海外でプレーするということでもっともっといろんな刺激を受けられたらいいなと思います。いろんな選手の中で一緒にできるということで、本当にいろんなことを勉強できたらいいなと思います。

(次の目標は?)今はあんまり考えていません。今日勝てたことが本当に良かったです」

竹下佳江(JT)「メダルを取れて最高に幸せ」

 とにかくメダルを取れて最高に幸せだなと思います。代表に入って10年近く、いろんな指導者、仲間とやってきて今の自分があると思います。いろんな経験をさせてもらったことをすべて出し切れればと思い、常にコートに立ってました。誰よりも苦い思いもたくさんしてきていますし、何かチームのために力になればと思ってやってました。

(迫田さおり=東レは)若いので自分が自分がという思いが強すぎて、どうしても力んでしまう部分がゲームの中でよくあるんですけど、ポイント、ポイントで楽にいこうと常々言ってました。今日は数字的には彼女は良かったので、どうにか(韓国の攻撃を)しのげたらなと思いながらやってました。

(センターの攻撃で)ちょっと苦しい部分もありましたけど、そこでブロックを引きつけてもらいながらバックアタックとサイドの絡みをうまく使えたのが良かったのかなと思います。

佐野優子(イトゥサチ/アゼルバイジャン)「自分が選んだ道は正しかった」

(サーブで木村沙織=東レが狙われたが)苦しいボールは自分がカバーするようにしていたんですけど、沙織も頑張ってレシーブも、スパイクも打ってくれていたので、いい試合ができました。(アゼルバイジャンへの海外移籍など)全部ひっくるめて自分が選んだ道が正しかったんだなと思います。

 オリンピックでメダルを取ろうという目標でスタートして、このチームで3年半やってきて、最後にそこにたどり着けてよかったです。(母には)メダルを見せてあげたいですし、バレーを始めたときから応援してくれたので一緒に喜びたいです。

(韓国のエース、キム・ヨンギョンは)すごくいい選手なんですけど、周りの選手が崩れたときに精神的にイライラしてしまう部分があるので、そういうときに隙を突いていけたらいいなとみんなで話していました。

新鍋理沙(久光製薬)「またこういう舞台に立てるように」

「いい試合で勝てたのでうれしいです。(涙は)本当にうれしかったので。最後まで本当に、みんなで気持ちをひとつにして戦えたと思います。(チームの)選手だけじゃなく、今まで一緒に戦ってきた選手、データの分析をしてくれたスタッフのおかげで勝てたと思います。

 プレーとしてはまだまだ課題がいっぱいあります。(今大会は)そういう課題が見つけられたし、いいところもあったと思うので、そこをもっと伸ばせるようにしたいです。これからの毎日の積み重ねだと思うので、またこういう舞台に立てるように、頑張っていきたいと思います」

大友愛(JT)「娘に早く会いたいです。会ってハグしたい」

 日本の代表として、被災地の宮城県の代表として、何より支えてくれた家族や娘に恩返しをするためのオリンピックだったなと思います。最後にメダルが取れて結果を出すことができました。背中を押して送り出してくれた家族に感謝の気持ちがいっぱいです。

 娘に早く会いたいです。会ってハグしたいです。言葉はいらないかなと思います(笑)。(現役)復帰してからいろんなことがあってここまで来れたので、長かったんですけど復帰して良かったなと思います。またこうやって大好きなメンバーと日の丸をつけて戦えてうれしく思います。

<了>

2/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント