この年代の日韓関係は変わる=U−23韓国 2−0 U−23日本
「内容では負けていなかった」
実際、前半38分に思いがけない形から先制点が入るまで、韓国は日本の攻撃をしのぐのが精一杯の状態だった。
「結果は負けだったけれど、内容では負けていなかった。だからこそ余計悔しい」
試合後、多くの日本選手が異口同音にこんなことを語った。
それは裏返せば、韓国選手たちの心理は「勝ったけれど、内容では負けていた」ということになるだろうか。
ボールを支配し、個人的にも強さを見せた日本
韓国も同じだろう。ただ、ひとつだけ違うのは、本田圭佑(CSKAモスクワ)や香川真司といった選手たちのいるフル代表には恐れなど感じないク・ジャチョルらのU−23韓国代表選手が、今後は同じ年代のU−23代表選手たちの動向を気にするようになるのではないかという点だ。
五輪の3位決定戦という重要な舞台で、日本は韓国に0−2で敗れた。
しかし、もし次回対戦することがあれば、結果はまったく逆になってしまう可能性もある。それほど日本はボールを支配し、個人的にも強さを見せて韓国の守備を不安定にしたのである。
この新しい世代が入ることによって、日韓関係は変わっていくのではないか。負けたが、世界規模の大会の3位決定戦という高い舞台で韓国と戦い、日本が力を見せたことは、想像以上に今後の日韓の関係に影響を与えるかもしれない。
<了>