ゆずポン、奈苗がベルトを防衛 来年4月に両国国技館大会の開催を発表=スターダム

佐瀬順一

奈苗が生え抜きの世IV虎を破り、4度目の防衛

奈苗(右)がスターダム生え抜きの世IV虎を破り、4度目の防衛を果たした 【前島康人】

 セミファイナルでは高橋奈苗の持つワールド・オブ・スターダム王座に世IV虎が挑戦。これまで夏樹☆たいよう、里村明衣子、松本浩代を相手に防衛してきた奈苗だが、今回の世IV虎がスターダム生え抜き選手としては初めての赤いベルト挑戦。
 気合い十分の世IV虎は反則攻撃を厳しく注意する和田京平レフェリーにも食ってかかるほど。さらに奈苗が逆水平チョップを打てば、世IV虎も逆水平チョップを返し、ラリアットを打てばラリアットを返すという意地の張り合いが続く。
 
 世IVコブラやセントーンで攻め込んでいった世IV虎は、トドメのダイビング・セントーンを狙ってコーナーへ。奈苗が追いかけていくと、何と世IV虎は「死ね!」と叫んでコブラクローで絞死刑にしていく。だが、奈苗も王者の意地で仁王立ちで世IV虎のエルボーを受け止めてみせると、力強いラリアットでなぎ倒す。
 世IV虎も新技アティテュード・アジャストメントでたたき付けると、ついにコーナー最上段からのダイビング・セントーンを投下していったが、奈苗はカウント2で返す。すると延髄斬り、ショートレンジラリアット、シャイニング膝アッパーと立て続けにたたき込んだ奈苗は、朦朧(もうろう)とする世IV虎をワンセコンドEXでたたき付けて3カウント。下からの突き上げを力でねじ伏せ、赤いベルト4度目の防衛に成功した。

木村が川葛離脱を宣言「一匹狼でやっていく」

夏樹☆たいよう(右)に敗れた木村は「川崎葛飾最強伝説」脱退を宣言した 【前島康人】

 夏樹☆たいようと世IV虎の強力タッグチーム「川崎葛飾最強伝説」だが、夏樹が安川惡斗の加入を容認したことで、世IV虎が夏樹とは因縁がある木村響子の加入させたことで、鉄壁の結束を誇っていた川葛がギクシャクしはじめる。顔を会わせる度に乱闘になってしまう夏樹と木村は、ついに直接対決で決着をつけることに。夏樹が「これは試合じゃない。喧嘩だ」と言えば、7・22新木場大会での前哨戦で勝利した木村は「私が勝ったら川葛は私が取り仕切る」と親分交代を宣言した。

予想通り喧嘩腰で試合が始まると、激しい場外乱闘を展開。だが、リングに戻った夏樹は三角跳びプランチャや雪崩式アームドラッグなどプロレス技を徐々に出して行く。だが、たいようちゃん☆ボムだけ決めさせない木村は、ノータッチヘッドバット。しかし夏樹もノータッチヘッドバットを返すと、エルボーと張り手の打ち合いからモモ☆ラッチを狙う。

 木村は投げ捨てパワーボムで切り返してビッグブーツを狙ったが、これをかわして蹴り足を抱え込んだ夏樹は、そのまま外道クラッチを決める新技チョモランマで3カウント。

試合後、敗れた木村が潔く握手を求めると、夏樹も応じたのだが、次の瞬間蹴っていった木村は川葛Tシャツを破り捨てると、コメントスペースで「もう一緒にやってられねぇよ。一匹狼でやっていく」と川葛離脱を宣言した。


■「STARDOM X STARDOM2012」
8月5日(日)後楽園ホール 開始12:00 観衆1350人(満員)

<シングルマッチ 20分1本勝負>
●紫雷イオ
(12分21秒 たいようちゃん☆ボム)
○夏樹☆たいよう

<ユニット対抗戦 タッグマッチ 20分1本勝負>
[ナナエ軍団]○須佐えり&はるか悠梨
(10分6秒 バックブロー→片エビ固め)
[PLANET]●岩谷麻優&翔月なつみ

<ユニット対抗戦 タッグマッチ 20分1本勝負>
[全力女子]○宝城カイリ&夕陽
(10分9秒 イカリ)
[川崎葛飾最強伝説+1]●安川惡斗&鹿島沙希

<シングルマッチ 20分1本勝負>
●脇澤美穂
(10分6秒 ライガーボム→エビ固め)
○松本浩代

<シングルマッチ 20分1本勝負>
○夏樹☆たいよう
(12分22秒 チョモランマ)
●木村響子

<ワールド・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負>
[王者]○高橋奈苗
(20分4秒 ワンセコンドEX→片エビ固め)
[挑戦者]●世IV虎
※初代王者が4度目の防衛に成功

<ワンダー・オブ・スターダム選手権試合 30分1本勝負>
[王者]○愛川ゆず季
(12分29秒 タイガースープレックスホールド)
[挑戦者]●美闘陽子
※初代王者が4度目の防衛に成功

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